• 三橋美穂

109. 静のリラックス、動のリラックス

(2017/12/01)



今、沖縄県の石垣島に滞在しながら、ウェルネスツーリズムのプログラムの一環で、快眠セミナーや睡眠相談を担当しています。これは観光庁が委託する「地域資源を活用した観光地魅力創造事業」として選定されたプロジェクト。多数の企業や自治体、専門家が関わっています。

せっかくなので、アクエリアス時代のキーワードの一つ「リラックス」を、私自身が体験する機会にしようと思って来ました。参加者が到着する日の前日に現地入りし、スタッフの方々との顔合わせやミーティングをしながらわかったことは、スタッフがプログラム全体を構築し切れていないということでした。スタッフたちからは、焦りと苛立ちが伝わってきて、私自身も緊張しました。

リラックスを体験しようとしたら、真っ先に真逆の緊張を体験し、リラックスとは程遠いなぁ~と苦笑いしながら、あとは天に任せるしかないと開き直りました。

翌日の午前中には時間があったので、グラスボートを案内してもらいました。船底がガラスになっていて、海中を覗くことができる観光船です。海中を夢中で覗き込んでいる自分を観察してみたら、自分の意識がサンゴや熱帯魚、イソギンチャクの側にあって、ハートを開いてリラックスしていました。その後、ランチで寄ったハーブ園の景色を見ているときにも、自分の意識が開かれた景色の側にあって、ハートを開いてリラックスしていました。

13時半からホテルの会場で快眠セミナーを担当したのですが、羽田発6時10分の飛行機で来た参加者たちは、すでに疲労困憊。体内時計の関係で眠くなるタイミングでもあり、睡魔と闘っている会場の空気はエネルギーレベルが低く、どよんとしていました。参加者同士やスタッフの関係にもまだ緊張感があり、うたた寝する人もチラホラな状態。セミナーをしている私自身の満足度は、あまり高いとはいえませんでした。

その状況が変わったのは、ヨガ講習後の枕の実演の時です。参加者一人一人の枕をフィッティングしたり、バスタオル枕づくりを行ったのですが、思っている以上に合う枕が低いことに参加者が一様に驚き、わーわー、キャーキャーと盛り上がりました。会場のエネルギーレベルがグンと上がったのです。

「この枕はどこで買えますか」 「一緒に写真を撮ってください」 「本にサインをください」と次々に声を掛けられ、そのときは自分も相手もハートを開いてコミュニケーションしている状態でした。自分自身がエネルギッシュであると同時に、リラックスも体験している私がいて、アクエリアス時代のリラックスはこれかもしれないと思いました。

景色に癒されリラックスするのは割と簡単。これは静のリラックスです。そして、人との関係性の中でハートを開いてコミュニケーションを進めていくのは動のリラックス。静と動のリラックスを自由に使い分けられる自分が手に入ったら最高!

職場や家族との関係で、自分が望んでいない状況のときでも、意識を上げてハートを開きながら、オープンなコミュニケーションを目指して行きましょう。その在り方が、まわりの環境に変化を起こす第一歩です。