• 三橋美穂

122. 多様性を受け入れる

(2019/01/01)



年末に世間を騒がせた、南青山の児童相談所問題。一部住民が「南青山のブランドイメージが下がる」「資産価値が下がる」と建設に反対している様子がニュースで報道され、その差別的発言が、逆にイメージを下げているなどと話題になりました。

ニュースで流れた住民説明会では、

南青山は世界に発信していく町。青山のブランドイメージをしっかり守って欲しいし、土地の価値を下げないでいただきたい。
3人の子を青南小学校に入れたくて土地を買って家を建てた。物価が高く、学校レベルも高く、習い事をする子も多い。施設の子が来ればつらい気持ちになるのではないか。

などという上から目線の反対意見が続き、人間の嫌な部分を見せられて、私は重苦しい気持ちになりました。そんなとき、スッと立ち上がって意見した30代男性の在り方は、光明が差した瞬間でした。

怒りに声を震わせたような感じで、

子を持つ親として、こんな理由(ブランド低下)で反対したとは、将来子どもにとても言えない。辛辣な言い方をすると、建設反対は虐待を受けている子どもを見捨てる、虐待に加担している行為ではないか。

子どもたちを分け隔てなく大切に想う、彼の愛が伝わってきて、私は胸が熱くなりました。

私たちは言葉そのものの意味よりも、何に焦点を当ててその言葉が発せられたのかという、思考の源に反応します。

反対派の「施設の子がつらい気持ちになるのでは」というのは、一見、相手を思いやっているような表現ですが、その源は「セレブの世界に立ち入らないで」という排他的な感情が伝わってきます。この自分が世界の中心という在り方で、「自分さえよければ」という狭い意識によって、虐待という問題が社会で起きているのではないかと私は思います。

アインシュタインが「すべてがエネルギーである」と証明したように、思考も強力なエネルギーです。「思考は現実化する」と言うように、一人一人の意識によって、この世界は創られているのです。

これまで約2000年間続いたうお座の時代は、個を育てるため、自他が分離していて競争社会でした。これからのアクエリアス時代は、自他が一つであることを体験する「統合・共生」の時代です。多様性を受け入れる寛容な在り方が、一人一人に求められるのではないでしょうか。

今回の児童相談所問題に関する街頭インタビューで、印象に残った肯定的な意見をピックアップしてみました。

昔と違って親だけで子どもを育てる時代ではないから、社会で育てていかないと。港区は財政がある方だから、便利なところに作ったらいい。 (60代男性)
子どもはどこに生まれるか選べないから、周りの人ができるだけ支援することが必要(40代男性)
児童虐待が問題になっている中で、児童相談所ができるとブランド価値が下がるという考えは、今の時勢に合わないのでは。街のブランドイメージは、社会に貢献してこそ高まると思う(20代大学生)

若者の感性は素晴らしいですね!! お金の価値が変わろうとしているこれからの時代、社会貢献が当たり前という心の豊かさこそ、価値があることだと思います。

うお座のエネルギーで構築された社会で育った古い価値観を持つ大人たちは、新しいアクエリアスの感性を持つ若者や子どもたちから、これから学んでいくことが多くなりそうです。古い価値観が際立つ出来事を通して、私たちは協力し合あう道への選択肢が、明確に見えてくるのかもしれません。

睡眠の仕事を通して、社会が多様性を受け入れ、協力し合う世界の創作に取り組んでいくこと、それが私の今年の目標です。

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