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執筆者の写真三橋美穂

152. 自然と和解するための行動リスト

(2021/07/01)



東京では今週末が、「東京都議会議員選挙」の投票日です。私が住んでいる中央区では4名の候補者がいますが、どの人もなじみがないので、政党で選ぼうと思っていました。


そんなときにSNSで、各候補者の気候危機に関する意識がわかるサイトを知りました。「ゼロエミッションを実現する会」という有志の会が候補者にアンケートを送り、その結果がわかりやすくまとまっています。

地元の候補者3名の回答を詳しく、とくに自由記述の部分を読んでいたら、各候補者の在り方が伝わってきて、投票したい人が決まりました。有権者の人は、ぜひチェックしてみてください。

気候危機にどう取り組んでいくかは、今、地球上に暮らす私たちの、最重要課題です。温暖化は日々刻々と、加速していているからです。

カナダではここ数日、最高気温を更新し続け、6月29日には49.5℃を観測しました。熱波で230名が死亡したほか、電線が溶け出して、電車が運休している地域もあるそうです。通常、カナダのこの時期の平均気温は24℃、7~8月はもっと上昇します。


アメリカのカリフォルニア州でも49℃に達し、記録的な暑さが続いています。日本では昨年、浜松で41.1℃を観測しましたが、今年はさらに上昇する可能性が高いそうです。

命に関わる暑さなので、冷房の使用は必須ですが、発電と室外機の熱で、温暖化を加速させることになります。冷房はできるだけ控えめに使いながら、バランスをとっていくことが大切です。


熱帯夜は、冷房の温度は26~28℃を目安に、一晩中かけておきましょう。タイマーで切れると、室温が上がって目が覚めて、睡眠不足になるからです。体力も免疫力も低下するので、とくにコロナ禍の今は、朝までしっかり眠ることが大切です。

「26~28℃」は省エネに配慮しながらも、多くの人が快適に眠れる温度です。リモコンの設定温度と寝ている場所には温度差があるので、枕元に温湿度計を置いて、温度と湿度を確認しましょう。湿度は40~60%が快適です。


また、背中がマットレスに密着すると暑いので、通気性の高い敷きパッドを使ったり、抱き枕を使って横向きで寝る時間を増やすのも、よい方法です。 28℃で寒く感じる場合は、パジャマを長袖長ズボンにして、肌に冷気が直接当たらないようにしましょう。28℃を超えると熱中症のリスクが高まるので、気をつけてください。

温暖化が加速する中、国連環境計画の報告書「自然と和解する」では、人類のなすべき行動リストとして、以下の3つを挙げています。

  1. 二酸化炭素(CO2)排出量を2010年と比べて、2030年までに45%削減し、2050年までに実質排出量ゼロに

  2. 生物多様性の保全と回復

  3. 汚染と廃棄物を最小限に抑える


これを達成するためには、経済システムや財政と投資、ガバナンスの変革が必要だといいます。パンデミックに見舞われた経済にとって、「グリーンリカバリー(環境重視の経済回復)」は、変革を加速する絶好の機会だと、国連環境計画の事務局長は述べています。


そして、私たち一人ひとりができることは、こちらです。

1、ゴミを減らす、無駄なものを買わない 2、電気の無駄遣いをしない、再生可能エネルギーに切り替える 3、公共交通機関を使う 4、肉、乳製品を減らす 5、政府・企業・メディアを選ぶ

これは、昨年11月発行のメルマガに書いたことです。 詳しくはこちらをご覧ください。


気候危機の現実を知ると、絶望的な気持ちになるかもしれませんが、私たちにできることを一つずつやっていきましょう。緊張を感じたら、息を口からふーっと吐きながら肩を下げ、意識は眉間に置いて、明るい未来に想いを馳せましょう。


アクエリアス時代は、統合のエネルギーが地球に入って来ています。しっかり眠ってポジティブなマインドを育み、力を合わせて前進していきましょう。




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