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  • 執筆者の写真三橋美穂

173. 臨死共有体験の癒し

(2023/04/01)



先日、アメリカの心理療法士ウィリアム・J・ピーターズ氏による「臨死共有体験」の記事を興味深く読みました。



臨死共有体験とは、人が死後の世界に旅立つときに、その人の最愛の人たちや介護者たちが、亡くなる人の臨死体験を共有することです。



ピーターズ氏は「シェアド・クロッシング・プロジェクト」という非営利団体を設立し、死に対する既成概念を変え、臨死共有体験がその体験者に与える癒しについて啓蒙する活動に取り組んでいます。



彼自身、17歳のときにスキー事故による臨死を体験しています。

最初は何もかもが暗かったそうですが、自分には意識があり、見たり感じたりすることができるのに気づいたら、突然、光が明るくなり始めました。



地球から遠ざかる重力の動きが感じられ、スキー場が見え、ロッキー山脈が見え、サンフランシスコのベイエリアが見え、さらに地球が見えました。

すべてが心地よく、宇宙の美しさに驚き、荘厳で心を奪われる体験だったそうです。



そのとき、遠くで美しく波打つ光を見て、自分は死ぬのだとわかり、動揺したそう。

結局、完全に光の中に入り、無上の歓びを始終感じながら、


「私は死にたくありません。

 まだ、この人生ですべきことをしていません。

 生き返らせてください」


そう神に懇願しました。

神は力強く、愛に満ちた光のような存在だったそうです。



ある時点で光から遠ざかり、地球に戻り始めました。

神に感謝すると、その光は

「これからのあなたの人生を大切に活かしなさい」と言ったそうです。



このような臨死体験を何度かしたことが、彼のその後の人生に大きなインパクトを与えました。



ピーターズ氏がサンフランシスコの貧しい人々が暮らす地域でソーシャルワーカーをしていたときのこと、ブラッドというクライアントから、こんな話を聞いたそうです。ブラッドはHIVに感染した人たちのコミュニティで、仲間たちの死をサポートしている男性です。



「昨日亡くなったランディの死が、とても美しかったんだ」



ランディは死の瞬間、自分の体から抜け出して、光の筒を上がり、自分を支えてくれたコミュニティがある野営地の真上に止まった。ランディは仲間たち全員に頭を下げて感謝を述べた後、光の筒を上がっていき姿を消しました。



そのときランディは、より若く見え、とても健康そうで、HIVの兆候もなく、幸せそうでした。だからランディは、どこかで元気に生きていて、あの世でも上手くやっていると強く感じたそうです。



このランディの体験は、ピーターズ氏に大きな感動を与えました。

その後ホスピスで働きながら多くの人たちと接する中で、彼自身、何度も臨死共有体験をし、同僚や看取った家族からもさまざまな体験談を聞いたそうです。



終末期の神秘的で超越的な体験を知ることで、人々の死と臨死への関わり方を、恐怖や不安から、驚嘆と好奇心に変えることができるのではないかとピーターズ氏は言います。



この記事を読んで、私は本当にそうなるかもしれないと、ポジティブな可能性を感じました。



日本では超高齢化社会が進行しており、現在65歳以上の高齢者人口は約3割。2060年には約4割に達するとみられています。若い世代が高齢者を支えていく社会構造は維持できなくなっており、これからは同世代間で支えあうようになっていくのではないかと思います。



元気な高齢者が、体が不自由な高齢者を看護したり、お金に余裕がある高齢者が、困窮する高齢者をサポートするなど、社会保障制度も変化していくのではないかと思うのです。



そうした中、看取りの機会が増えることで、臨死共有体験をする人々が増えていったら、人々の死への不安や恐怖が薄らぎ、安心と歓びの中で永遠の眠りを迎えられるのではないでしょうか。



毎日の睡眠中にも、エネルギー的に驚くべき何かが起こっているのかもしれません。個の意識から、すべてと繋がる共有意識を体験しながら魂はエネルギーをチャージしているのかも。もしそうだとしたら、眠らないのはもったいないですね!



アメリカでは、死後の世界の体験について先駆的な研究を行っている医師もいるそうです。

これから様々なことが解明されていくのが楽しみです。



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