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  • 執筆者の写真三橋美穂

35. 名曲誕生の背景にあるセオソフィア

(2011/10/01)



毎月1日に“新しい時代の眠り”をテーマに発行しているメールマガジン。毎回、月末の2~3日に集中して書き上げているのですが、今回はギリギリまでテーマが見つからず、かなり焦っていました。ヒントを見つけようと、セオソフィアに関係のある本をベッドの中で広げていたら、私はウトウトしはじめました。半分意識が遠のき始めたときに、フッと頭をよぎったのが「Let It Be」という言葉。

「あのビートルズの名曲は、存在(Be)のことを歌っていたのか!」

そう思ったら興奮して目が覚めました。 そしてまず、この言葉の意味を考えてみました。

「Be=存在、在る」「It=それ」「Let=せよ」→「あるがままに」

ということかと思い、インターネットで検索してみました。 すると、この曲に関する面白いエピソードを発見することができました。

ポール・マッカートニーがこの曲を作ったのは、ビートルズの末期。グループ内での対立もあり、この状況をどうしたらよいのか、この先どうなってしまうのかと、毎日悩んでいたのだそうです。するとある晩、ポールが14歳のときに亡くなったお母さん(Mother Mary)が夢の中に出てきて、ポールはとても力づけられたそうです。そこで浮かんだフレーズが、


  When I find myself in times of trouble,   Mother Mary comes to me,   Speaking words of wisdom, “Let it be.”    僕が悲しみの淵に沈んでいると   Mother Mary が現れて   叡智の言葉をくれました「そのままでいいのです」

「Mother Mary」は、一般的には聖母マリアと訳されていて、ポール自身の母と聖母マリアとの掛詞(かけことば)になっているのだとか。これらのエピソードの中に、セオソフィア的観点から2つの洞察がありました。

一つ目は、ポールが夢の中でインスピレーションを得ているということ。 個人(エゴ)としての思考が静かになっている睡眠中は、宇宙全体の知恵が記録されているマインドベルトとつながりやすくなります。そこで今の自分に必要な情報を、ポールは得たのだと思います。

ちなみにポールは、「Yesterday」のメロディも夢の中で体験しています。あまりに完成されていたので、どこかで聴いた、すでに発表されている曲ではないかと錯覚したほどだそうです。

二つ目は、夢の中で出逢ったポールの母メアリーは、聖母マリアが想念でつくった母メアリーのファミリア(似姿)だったのではないかということ。聖母マリアのエネルギーが、ポールの母のファミリア(似姿)を通してポールに伝わり、そこから世界中の人々に広がっていったのです。

ポールがインスピレーションを得てつくった「Let It Be」という楽曲を通して、聖母マリアのエネルギーが世界に放出されているのだと思います。だからこそ、ビートルズらしくないと言われたこの曲が、世界中の人たちの心に響き、愛され、感動を与えているのではないでしょうか。

夢を通して宇宙の知恵を引き出せるかどうかは、自分がそのテーマにどれだけ集中しているかがポイントです。今回の私の「Let It Be」というひらめきも、メルマガのテーマ探しに集中していた中で起きました。こんな眠りの活用方法もあるのです。なんだかワクワクしてきませんか。


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