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113. 静かな音楽でゆったり深~く眠りにつく

  • 執筆者の写真: 三橋美穂
    三橋美穂
  • 2021年2月2日
  • 読了時間: 3分

(2018/04/01)



先月、三橋の新刊が発売になりました。 『CDを聞いて ゆったり深~く 眠れる本』(PHP研究所) CDつきの書籍で、ゆった~り、やさしい音楽が4曲収録されています。1曲が8分~15分と長いので、曲間も気にならず、いつの間にかウトウト。(全体で約43分) 私のお気に入りは、幻想的なメロディが特徴の3曲目の「眠りにつく森」です。大抵は1~2曲目で眠ってしまいますが、4曲目に入る前に必ず眠りに落ちています

実は、私が音楽をかけながら眠るようになったのは、わりと最近のことで、音・光・香の3要素で睡眠を誘導する快眠グッズ「スリーピオン」を使ったことがきっかけです。それまでは、音のない静かな環境で眠るのが好きだったので、慣れるのに2~3日かかりました。音量を絞って小さな音で流すようにしたら、寝つきが格段に早くなり、中途覚醒も減りました。睡眠が深くなったと感じています。

もともと私は寝つきがよい方でしたが、ここ2~3年、布団に入ってから寝つくまでに、時間がかかるようになっていました。30分くらいかかることもあります。加齢によって睡眠は浅くなっていくのが一般的なので、私もそういう年齢になってきたのかなと思っていましたが、音楽による効果は絶大でした。今は毎晩、新刊のCDをかけながら眠っています。

選曲のポイントは、スローテンポで歌詞がないことです。歌詞がある曲を聴くと、言葉の理解をつかさどる脳の言語野が刺激されて内容を考えてしまい、頭が冴えやすくなるからです。また、呼吸のリズムは音楽のリズムに同調するので、スローテンポの楽曲を聴くと自然に呼吸がゆっくりとなり、気持ちも落ち着いてきます。

睡眠に入るプロセスは、呼吸が静まり、心拍数が下がり、筋肉がゆるみ、脳波がゆっくりになっていきます。リラクセーション音楽を聴いていると、頭の中の考え事が睡眠に効果的な音楽に入れ替わり、脳の活動が減速して、上記のように脳波もゆっくりになっていきます。

ケイス・ウェスタン・リザーブ大学が行なった高齢者30人を対象にした睡眠実験によると、睡眠前の45分間に穏やかな音楽を聴くと、約半数の人が長く深い眠りを得られたそうです。この実験は3週間続けて行われたのですが、音楽を毎晩繰り返し聴くことで「その音楽を聴くと眠れる」という習慣ができることも判りました。

つまり、決まったリラクセーション音楽を、毎晩繰り返して聴いているうちに、その音楽を聴くことが入眠儀式になって、「音楽を聴く→眠る」という条件付けがされて、自然に眠れる習慣ができるのです。 すごいですね! 音楽はアロマと同様に、好みがあるものです。 好きな音楽を見つけるところから、始めてみてください。

「睡眠,音楽」で検索すれば、多種多様なリラクセーション音楽がヒットします。『CDを聞いて ゆったり深~く 眠れる本』もその仲間に入れていただけるとうれしいです。


 
 
 

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