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快眠セラピスト・睡眠環境プランナー 三橋美穂の睡眠情報サイト
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213. 寝姿勢で変わる!睡眠と健康の科学
(2026/08/01) 「しっかり寝たはずなのに朝から体が重い」 「首や腰のコリが抜けない」 その原因は、無意識のうちにとっている「寝姿勢(仰向け・横向き・うつ伏せ)」にあるかもしれません。 私たちは人生の約3分の1を寝て過ごします。その間に身体にかかり続ける力学的な影響は、呼吸や消化器系、骨格のバランス、さらには脳の代謝や肌の状態にまで広く及んでいます。 そこで、科学的な研究でわかっている「寝姿勢が健康と睡眠の質に与える6つの影響」をわかりやすく整理してみました。 1)「横向き寝」は気道を確保し、呼吸と睡眠を守る 睡眠中のいびきや睡眠時無呼吸に悩む方に有効なのが横向き寝です。 仰向けで寝ると、重力によって舌根(舌の奥)や軟口蓋が喉の奥へ沈み込み、気道を狭めてしまいます。 一方、横向き寝は気道を物理的に確保する「体位療法」として医療現場でも活用されており、無呼吸低呼吸を顕著に低下させることが実証されています。 夜間の呼吸がスムーズになることで途中で目が覚めるリスクが減り、睡眠の質も安定します。 2)胃酸の逆流を防ぐなら「左側下の横向き寝」...
212. 旅行・出張時の時差調整ガイド
(2026/07/01) 先日、久しぶりにイギリスへ行ってきました。 現地で8泊過ごし、毎日アクティブに出かけ、美しい景色や素晴らしい文化に触れて、大変充実した時間を過ごしたのですが…… 実は、日本に戻ってきてからが大変でした。 それが、近年稀に見るほどの猛烈な「時差ぼけ(時差症候群)」です。 帰国後1週間ほどは、ちょうどお昼頃になると強烈な眠気が襲ってきて、午後になると全く頭が回らない状態に。結局、完全に「抜けた」と実感できるまでに、2週間もかかってしまいました。 「以前はここまで引きずらなかったはずなのに……。やっぱり加齢のせいかしら?」 そんな疑問が頭をよぎりつつ、今回の渡航スケジュールと、自分の体に何が起きていたのかを、睡眠科学の視点から振り返ってみました。 今回のフライトスケジュールは、このような形でした。 往路:羽田10:00発 ⇒ ロンドン16:00着(同日) 復路:ロンドン19:00発 ⇒ 羽田17:00着(翌日) 実は、出発直前に少々トラブルがあり、出発時の私はすでに深刻な「睡眠不足」の状態。 「機内でたっぷり寝れば大丈夫」と思
211. 雨の日に「だるい、眠い、むくむ」の原因と対策
(2026/06/01) 雨の日の朝、アラームが鳴っても体が鉛のように重く、布団から出られない。 日中も頭がぼんやりして、強い眠気やだるさに襲われる… さらに夕方になると、 「なんだか靴がきつくなる」 「脚がパンパンで重だるい」 そんな不調が重なることはありませんか? 実はこれ、「低気圧」と「高い湿度」という梅雨特有の変化が私たちの自律神経を狂わせ、身体に余分な水分を溜め込んでいることが原因です。 雨の日に体調が一変する背景には、「気圧の低下」「日照不足」「高い湿度」という3つの環境変化が深く関係しています。 1、 気圧の低下による「副交感神経」の優位と血流低下 私たちの体内には、内耳(耳の奥)にセンサーが存在し、気圧の変化を敏感にキャッチしています。天気が崩れて気圧が急激に下がると、このセンサーが脳にストレス信号を送ります。すると、身体をリラックスさせる役割を持つ「副交感神経」が過剰に優位に。血管が弛緩して血圧が下がり、脳や筋肉への血流が緩やかになります。 これが、雨の日に感じる「活動モードに切り替わらない、だるさや強い眠気」の原因です。 2、
210. なぜ寝不足だと人に優しくできないのか
(2026/05/01) 私たちは日常的に「ちょっと寝不足なだけ」と 軽く考えがちですが、 その影響は想像以上に広範です。 とくに顕著なのが、 人との関わり方が不安定になることです。 まず、睡眠不足で最も影響を受けるのが 脳の前頭前野です。 ここは理性・判断・抑制を担う “社会性の司令塔”。 一方、感情の中枢である扁桃体は、 睡眠不足になると 危険やストレスに過剰に反応します。 カリフォルニア大学バークレー校の研究では、 睡眠不足時に扁桃体の反応が 最大約60%増加し、 それを抑える前頭前野の働きが 低下することが示されています。 つまり、感情が過剰に反応し、 コントロールしにくくなるのです。 その結果、些細な言葉に過敏になり、 相手の意図をネガティブに 解釈しやすくなります。 本来なら起きない誤解や衝突が、 増えていくのです。 さらに、睡眠不足は 共感力も低下させます。 共感には、相手の感情を読み取る力と それに応じる力が必要ですが、 これも前頭前野に依存しています。 イギリスのウォーリック大学の研究では、 睡眠時間が短い人ほど、 信頼感や協調
209. 眠れない人に起きている、4つのズレ
(2026/04/01) 「疲れているのに眠れない」 「眠っても、休んだ気がしない」 「夜になると、なぜか頭が冴えてしまう」 こうした睡眠の悩みは、多くの人が経験したことがあるでしょう。 忙しい日々の中で、眠れないことも、休めないことも、どこか“仕方のないこと”と受け止めてしまいがちです。 そして多くの人は、その原因を「寝る時間が遅いから」「スマホを見すぎているから」「ストレスが多いから」と考えます。もちろん、それらは睡眠に大きく影響します。 けれど、睡眠の乱れをもう少し丁寧に見ていくと、単なる生活習慣だけでは片づけられない背景が見えてきます。 それは「自分の中にあるズレ」で、内側の感覚や状態が一致していないことです。 たとえば、こんな状態です。 1、頭と身体がズレている 頭では「まだ大丈夫」「もう少し頑張れる」と思っているのに、身体はすでに疲れている。頭の中では前へ進もうとしているのに、身体は「もう休みたい」とサインを出している。これは、現代人にとても多い不一致です。 2、本音と役割がズレている 本当は休みたい。少し立ち止まりたい。誰かに頼りた
208. “寝ても疲れが取れない”本当の原因
(2026/03/01) 「6時間は寝ているのに疲れが取れない」 「長く寝てもすっきりしない」 こうした悩みを持つ人の多くは、「睡眠の質が悪いのでは」と考えます。しかし実際には、まず見直すべきは“質”よりも“量”であるケースが少なくありません。 実は「寝ても疲れが取れない人」の多くは、単純に睡眠時間が足りていないのです。 6時間睡眠は一般的に「短い睡眠」に分類されます。 成人の適正睡眠時間には個人差がありますが、多くの人にとって7~8時間前後が必要とされています。6時間睡眠を続けると脳と体の回復が追いつかず、疲労は少しずつ蓄積していきます。 問題は、人は睡眠不足に慣れてしまうことです。 慢性的な睡眠不足の状態が続くと、それが「普通」になり、自分が足りていないことに気づかなくなります。日中のだるさや集中力の低下を、年齢や体力の問題だと思い込んでいる人も少なくありません。 睡眠不足は借金のようなものです。毎日1~2時間の不足でも確実に積み重なります。 平日の短い睡眠を休日の寝だめで補おうとしても完全には回復せず、起床時刻が遅れることで体内時計がずれ、
207. バーチャル時代の孤独と不眠への処方箋
(2026/02/01) 先日、あるコラムで語られていた一節に目が留まりました。 「私たちはバーチャルな世界に浸るほど、かえって孤独を感じやすくなる」 バーチャル空間におけるコミュニケーションは、情報のやり取りには適していますが、「存在を感じ合うこと」には不向きです。画面越しでは、相手の体温、微かな呼吸の乱れ、 その場の空気の揺らぎといった『生きた気配』までは伝わりません。それが疎外感と孤独を引き起こすというのです。 私はこの文章を読んだとき、ハッとしました。 不眠の背景には不安が存在することが多いのですが、その不安は、もしかすると「孤独」から生まれているのではないか、と気づいたのです。この非現実的感覚が、私たちの脳を常に警戒モードにさせ、深い安らぎを阻んでいるのではないかと。 常につながっているはずなのに、なぜか満たされない。 便利になったはずなのに、心は落ち着かない。 この感覚に、心当たりのある方も多いのではないでしょうか。 孤独は、気づかないうちに不安を生じさせます。 不安は神経を緊張させ、身体を常に警戒モードにさせます。...
206. ‟私”の生き方から、‟公”の生き方へ
(2026/01/01) 先月、感動したテレビ番組があります。 それは テレビ東京系『ガイアの夜明け』で、テーマはジェネリック(後発医薬品)業界の再編 。 今、薬局などで出される薬の約9割はジェネリックで、値段は先発薬の約半額。国は医療費削減のため、ジェネリックの普及を推し進めています。 国内の製薬会社は約330社。そのうちジェネリックが約180社を占めています。大手は数社で、ほとんどは中小メーカーで成り立っている業界です。 このジェネリック薬の供給が、2020年から深刻な停滞に直面している というのです。 小林化工に端を発した品質不正問題と、それに伴う行政処分が生産体制を直撃しました。 背景には、毎年の薬価改定による収益性悪化と、多種多様な薬を少量ずつ作るという業界特有の低効率な構造があります。 ジェネリック業界のある中堅メーカーは、取り扱う約300品目の薬を、9つのラインで作っています。薬の種類を変えるたび、型替えと呼ばれる部品交換が行われ、その間は製造ラインはストップ。さらに部品交換の後、残留物がないか隅々までチェックするので、次の製造が始
205. 冬に温めるべきはどこ?! 深部体温と皮膚温の関係
(2025/12/01) 夜間の冷え込みが厳しくなってきたこの頃、 「布団が冷たくてなかなか眠れない」 こんな悩みを持つ人が増えてきています。 睡眠中には「深部体温が下がる」と聞いたことがあると思います。体が冷えると深部体温は下がっていそうなのに、なぜ眠れないのでしょうか? 実は、 皮膚温が下がると深部の熱が内側にこもってしまうので、深部体温は下がらない のです。 逆に手足がポカポカして皮膚温が上がったときは、深部の熱は皮膚表面に移動します。深部体温は下がり、眠る準備が整います。 ですから、 布団に入ったときに「ぬくぬくして気持ちいい」環境をつくることが、入眠しやすくなる条件 です。その温度とは、人肌程度の約33℃。温めすぎても、冷たすぎても、よくありません。 とくに冷え性の人は、温度管理に注意を払うことが重要です。布団が冷たいと体の熱が奪われてしまうので、心臓から遠い足先は、氷のように冷えてしまいます。 寝る前に、ふとん乾燥機や湯たんぽで、寝床内を温めておきましょう。 電気毛布を使うときは、寝るまでは中程度に温めておき、就寝時に切る、または弱に
204. シフトワーカーの健康を守る睡眠法
(2025/11/01) 夜勤や交代制勤務は、社会を支える重要な仕事です。一方で、不規則な勤務は心身に大きな負荷をかけます。昼間に強い眠気が出たり、夜間の睡眠が浅くなったり、集中力が続かないと感じたことはありませんか。これらは単なる”疲れ”ではなく、体内時計の乱れによって起こる現象です。 人間の体には、約24時間のリズムを刻む体内時計があります。 その中枢は脳の視交叉上核という部分にあり、「いつ眠るか」「いつ代謝を上げるか」「いつホルモンを出すか」を緻密に管理しています。 この時計は、朝の光を浴びることでリセットされ、「昼に活動し、夜に休む」よう全身に指令を出します。しかし、夜勤や早朝勤務などで昼夜が逆転すると、光の刺激や食事時間がバラバラになり、体内時計が外界と同調できなくなります。 その結果、 脳が「今は昼なのか夜なのか」を正しく判断できなくなって覚醒と休息の切り替えが混乱し、さまざまな不調を引き起こします。 ◎昼間の眠気・集中力低下 体が「夜モード」のまま昼を迎えるため、脳の覚醒レベルが上がらず、反応速度や判断力が落ち、ミスや事故につながり
203. リカバリーウェアを正しく選ぶ
(2025/10/01) ここ数年、雑誌やネットで目にする機会が増えた“リカバリーウェア”。 「着るだけで疲労回復」「ぐっすり眠れる」といったキャッチコピーに惹かれ、気になっている方も多いのではないでしょうか。 その仕組みは、こうです。 生地にセラミックや鉱石のパウダーを練り込むことで、体から放出された熱を反射し、じんわりと体を温めます。 この温熱効果により血流がスムーズになり、筋肉のこりをやわらげたり、睡眠の質が高まる効果が期待されます。 しかし一方で、 「思ったほど効果を感じない」という声があるのも事実 。これは決して製品が無意味なのではなく、いくつかの要因が重なっています。 ●スリープウェアとしての基本性能のミスマッチ リカバリーウェアも“衣類”である以上、パジャマと同様に保温性・吸湿性・サイズ感が重要です。冬場に薄手すぎるものを選べば冷えが気になり、逆に夏に厚手の素材では蒸れて不快に感じます。サイズが合わず窮屈さやダブつきがある場合も、効果以前に快眠の妨げとなります。 ●素材が好みに合わない 肌に触れる時間が長いからこそ、素材の違和感は大
202. 〝先延ばしグセ″解消法
(2025/09/01) 先日、 先送りにしていたことに手を付けたら、他のこともサクサク進んで時間に余裕を感じる という体験がありました。 具体的には、寝る前に少しずつ読もうと思っていた神智学の本があるのですが、一日が終わる頃には疲れ果てて、本を開く気力がなく寝てしまう日々...
201. 脳の“警戒モード”を解除!睡眠を伸ばす方法
(2025/08/01) 先日、ある企業で睡眠セミナーを行ったとき、50代の女性から、こんな質問を受けました。 「子育てで忙しくなった頃から、5時間睡眠になりました。 時間に余裕ができた今、もっと眠りたいのに5時間でパチッと目が覚めてしまいます。...
200. 本当はすごい!レム睡眠
(2025/07/01) 睡眠には「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の2種類があることは、ご存じだと思います。レム睡眠の「レム」は「Rapid Eye Movement(急速眼球運動)」の頭文字。眠っている人を観察していると、眼球が素早く動くタイミングがあることがわかったのが1...
199. その不調は睡眠時無呼吸症候群?!
(2025/06/01) 最近、こんなことはありませんか? □ 大きないびきをかく □ 夜中に何度も目が覚める □ 寝汗がひどい □ 睡眠中に喉がかわく □ 寝起きがスッキリしない □ 大事な会議なのに眠ってしまう □ やる気がでない、集中できない これらは...
198. よい睡眠をもたらす食事と栄養
(2025/05/01) 先日、筑波大学から睡眠と栄養に関する大規模調査の結果が発表されました。これはスマートフォンの睡眠ゲームアプリ「ポケモンスリープ」と、食事管理アプリ「あすけん」を同時に使用している4,825人分のデータを解析したものです。...
197. ヨガがもたらす睡眠効果
(2025/04/01) 「ヨガ」と聞くと様々なポーズをとる身体運動というイメージがあると思いますが、それだけではありません。ヨガの目的は、快適で安定した心の状態をつくること。深い瞑想に入る準備としてのアーサナ(ポーズ)であり、呼吸法です。ですから、瞑想も呼吸法も「ヨガ」の...
196. 希望のメディアの誕生
(2025/03/01) みなさんは、ふだん自分が触れている情報を意識的に選んでいますか? 2千年に一度の時代の転換期 といわれる今、世界は混沌としています。人間には生存本能があるため、ネガティブな情報には敏感に反応しているのではないでしょうか。...
195. 花粉症に効く?!整腸と日光浴
(2025/02/01) 2人に一人が花粉症といわれる今、目鼻の痒みやクシャミなどで睡眠が阻害される人が増えています。花粉症対策としては、まず花粉を回避すること。 そのほか、 ・外出時にマスクをして花粉を体内に入れない ・帰宅時には玄関の外で衣類の花粉を払う...
194. 睡眠のプロが愛用する 快眠グッズ6選
(2025/01/01) 【1】電動リクライニングベッド 腰痛になったことをきっかけに導入しました。背中を少し起こすと腰が伸びて、楽になるからです。横隔膜も下がって呼吸もスムーズにできるので、いつも8度に上げた状態で寝ています。...
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