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  • 執筆者の写真三橋美穂

116. 精神的な豊かさを体験する

(2018/07/01)



最近、講演や研修が続いていて、全国を飛び回っています。先日は関西で、ある製造業の労働組合主催で招かれ、睡眠についての講演をしました。講演の流れは、今、注目度が高い「睡眠負債」から始まり、眠るメリット・眠らないデメリット、睡眠のメカニズム、深い眠りを得る基本ルールや、枕の選び方などを実演を交えてレクチャーしていきました。

そして最後に、今、睡眠が注目されている時代背景として、地球は「うお座」から「アクエリアス(みずがめ座)」時代への転換期であることを伝えました。これは私たちが現代を生きるうえで、根源的な道標になるからです。

これまで約2000年間続いてきた うお座時代は、物質的に進化し、マスターすることが1つのテーマでした。人々の意識は自分の外側に向いていて、家や車、彼氏や彼女など、外側にある物質的なものに、幸せや豊かさを求めてきました。

物質性をマスターしてきた私たちが次に向かうのは、精神的な豊かさです。「夜の睡眠」を「昼の活動」と同様に価値があるものとして大切にできるマインドは、精神的な豊かさの一つの現れだと思います。

「成長のために眠る自分である」 「明日のために眠る自分である」 眠りにつくときは、そう意識して快眠を目指しましょう! そんな話をして講演を終えました。

終盤に向かうにつれて会場は熱気を帯びて、場にエネルギーの循環が起きていました。今回の講演を企画した労働組合の方が、少し高揚しながら、講演後の控室でこんな話をしてくれました。

実は今、組合のスローガンは「物質的な豊かさから、精神的な豊かさへ」なんです。宇宙的な背景と一致していたことに驚きました、と。私にとっても嬉しい驚きで、素晴らしい体験の機会をいただいたことに、感謝と歓びが沸き上がってきました。

そして、人がお互いハートを開いて肯定的に存在している、そのことを体験してることを認識している、それが精神的な豊かさなのだと思いました。

私たちは外側に意識を向けるクセがあるので、その意識を自分に戻すのが、精神的な豊かさを自分に与えるポイントの一つです。

高校生の娘を持つ50代の友人の男性が、 仕事で疲れた顔をしていたときに、娘に言われたエピソードを話してくれたことがあります。

「パパ、毎日つまんなそうな顔をしているね。私はいつも、楽しいことを探してるよ」

その娘の言葉を聞いて、ハッとしたんだ。仕事に追われていて、それに対処するだけで精一杯だったけど、そんな中でも、楽しいことを探してみようと思ったよ、と。

楽しく思えないときでも、そのネガティブな感情に蓋をせず、その今ある感情を誠実に扱い、エネルギーを自分に戻すこと(Be)が大切です。

A「あぁ、今、シンドイなぁ」 B「あぁ、今、シンドイって感じている自分が、ここにいるなぁ」

AとBの違い、わかりますか? Aは、外側にあるシンドイことに対してエネルギーを注いでいるので、自分のエネルギーは枯渇していきます。

Bは、シンドイことに向けて注いだエネルギーを、自分に戻しています。すると自分はエネルギーで満たされます。

究極の精神的な豊かさとは、まわりの状況や環境がどうであっても、エネルギーで満たされいる自分、パワーのある自分が存在することだと思います。私も不満や文句が出てくる出来事があると、外側にエネルギーを投げることもありますが、その自分をキャッチしたら、エネルギーを自分に戻す、という練習をしています。

眠りにつくときも「明日のために眠る自分である(Be)」と、自分にエネルギーを戻して、精神的な豊かさを体験する機会を自分に与えてみてください。

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