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  • 執筆者の写真三橋美穂

119. グループワークの時代

(2018/10/01)



先週、吉祥寺のホテルで睡眠の講演会がありました。参加者は杉並区民の方で、平日開催だったため、年配の女性を中心に100名近くご参加いただきました。

私は3年前まで杉並区民だったので、最初から親近感を持って会場に到着しました。さらに、年配の女性で大らかな方が多く、主催者もフレンドリーな方たちだったので、私はリラックスして講演をすることができました。そして、質疑応答の最後に、こんな質問を受けたのです。

「夫が叫ぶような寝言を言って、苦しそうなんです。どうしたらいいでしょうか?」

ムニャムニャという軽い寝言は気にしなくてもいいのですが、叫んだり、はっきりした口調の寝言は、ストレス過多のときに起こりやすいと言われています。そのストレスに対処することが必要なので、私は具体的な対策をいくつか伝えてみましたが、なかなかピタッとくる着地点が見つかりませんでした。

すると会場の参加者の一人が手を挙げて、自分の体験を話し始めました。彼女も同じように叫ぶような寝言を言っていた時期があったそうです。その彼女曰く、

そういうタイプは、言いたいことを言えずに我慢してしまう人が多いということを聞いて、「ワァーーーーッ!!!!!」と大声で叫んで発散したら、私の睡眠中の寝言は止まりました。

このアドバイスには、私もなるほど!と思い、 「ご夫婦でカラオケにでも行って、感情を発散してみてはいかがですか」と、その場を締めくくることができました。

講師として講演をしている私ですから、自分がすべて対処しなければならないと思って仕事をしていました。でも、こうして講演に初めて参加してくださった方が会場から現れて、場が動いたことに感動しました。

これまで約2000年間続いてきた うお座時代は、一人の強いリーダーに他が従う、ピラミッド型構造で成り立っていた時代でした。リーダーシップを発揮するためには、リーダー自身が優秀でなければなりませんでした。

今、新しく始まっているアクエリアス時代は、互いに協力しながらグループワークで機能する時代です。一人で頑張るのではなく、互いに助け合いながら、協力し合う世界です。今回の講演で、私は初めて出会った人とでもグループワークでつながり合うことができる素晴らしさを体験しました。講演中の私は、リラックスしていて、オープンで、落ち着きと明るさ、自分と周りへの「信」がありました。

緊張している時は、こうはいきません。自分が生き抜いていくためには、 自分は素晴らしくあらねばならないし、どんな質問にも的確に答えられなければなりません。失敗が許されない世界を生きていくのは疲れます。

誰にでも強みと弱みがあります。そして、自分の弱みは、誰かの強み。 それを認め合い、協力し合い、全ての人が豊かで幸せである世界が顕現するのが、これからの時代です。アクエリアス時代は、グループを通してのみエネルギーが流れ、個人性のエネルギーは働かなくなるそうです。

時代の転換期である今は、両方のエネルギーが混ざり合っていますが、これから向かう未来の方向性は決まっています。リラックスして、落ち着いて、自分を信じて、つながり合って新しい社会を作って行きましょう。

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