• 三橋美穂

124. 睡眠で意志を育む

(2019/03/01)



先日、ハウスメーカーのモデルルームで取材を受けました。明るい日差しの気持ちいい空間で、感じのよいスタッフの方々に囲まれ、会話も弾みました。


厚生労働省の調査では、6時間睡眠さえ取れていない人が成人の約4割と報告されており、現代人の睡眠時間の短さについて話していたときのことです。なぜそんなに眠らなくなったのでしょうかと質問され、私はこう答えました。


「眠ることにも意志が必要な時代なのです」

これまでの社会は、昼間活動して夜眠ることが当たり前だったので、自分もその社会の中に身を置いていれば、自然に睡眠が取れていました。睡眠時間や体内時計のことを、あまり考える必要はなかったのです。

今は24時間化社会となり、昼と夜の区別がなくなってきています。交代勤務者が深夜に働いているだけでなく、フリーランスや在宅勤務者で、夜間に働いている人もいます。さまざまな働き方がある中で、やることも多い現代は、その雰囲気に流されていると、


「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」 「もっと頑張らないと」 「あぁ~、もうこんな時間になっちゃった」

と、いつのまにか睡眠が削られてしまいます。

睡眠が取れないのは、まるで自分が原因ではないかのように生きていないでしょうか。家族や仕事、社会のせいにしていたら、その状況はこれからも変わらないでしょう。

<Aさん> ・夜11時に寝て、朝6時に起きる。 ・朝ごはんをしっかり摂り、余裕をもって身支度。 ・明るい気持ちで、集中力の高い一日を過ごす。

<Bさん> ・ゲームやSNSをだらだら続けて、寝るのは2時。 ・朝7時30分に起きて、朝食をとらず、慌てて出かける。 ・睡眠不足で疲労感が抜けず、間食も止められない。

あなたが目指したいのは、どちらですか?

もちろん実際に多忙な人もいますが、就寝時間が遅くなる原因は、テレビやスマホが多いという調査結果もあるのです。一時的な快楽のために睡眠を削っていると、いつまでたっても本質的な満足は得られません。「スマホは21世紀のアヘン(麻薬)」とも呼ばれ、中毒性が高いので、適度な距離で接することが大切です。なりたい自分をイメージして、自分の意思で睡眠を選択することが必要な時なのです。

これまで約2000年間続いた うお座の時代は、社会や組織はトップダウンのピラミッド型構造でした。上に立つ人が強力なリーダーシップを発揮する中で、自分は組織の中に身を置いて、リーダーに従っていればよい時代でした。これからのアクエリアス時代は、民衆一人一人の意識や行動が社会を変えていく、ボトムアップの時代です。

「自分はどう在りたいか」「自分は何を大切にしたいのか」を自分自身に問いながら、一人一人が“自分の人生のリーダー”として目覚める時。そして、全員が自立したリーダーとして、グループワークでプロジェクトを推進していくことが効果的に働き、社会を変えていくのです。自分が人生のリーダーであるためには、自分の意思で行動を変えるところから始まります。

電車の中でスッと席を譲れる自分がいたら、満足がありませんか?

会社でハートを開いて明るくあいさつしたり、備品の整理整頓を楽しんでやっている自分がいたらうれしくないでしょうか。

例えば、夜11時に寝ると決め、テレビやスマホはそこそこに入浴をして、ゆったりとした夜時間を過ごしている自分がいたらどうでしょうか。睡眠をしっかりとって、気持ちよく朝日を浴びているあなたを、イメージしてみてください。


それを実行し、自分との約束を守ったあなたには、満足があるでしょう。 これは自信や自己肯定感にもつながります。

イギリスの研究では、睡眠を十分にとると意志が強くなり、目標達成に効果があると報告されています。睡眠が十分に足りている人は、7時間以下の人と比べて、約4割も目標の達成率が高かったそうです。睡眠不足になると「まぁ、こんなものでいいか」と諦めやすくなるのです。

私も仕事の締め切りが重なったりすると、夜型にズレることが時々あります。 ゆとりや落ち着きがない自分に気づくと、軌道修正をしています。そして、夜11時に就寝、朝6時15分起床というサイクルに戻したときは、それを実行できた自分に満足があります。

「私は睡眠を大切にする人です。  そして私は、〇時に寝て〇時に起きます」

そう宣言して、睡眠をコントロールするあなたの意志を育む機会にしませんか。

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