top of page

20. 眠るよろこびが世界を変える

  • 執筆者の写真: 三橋美穂
    三橋美穂
  • 2021年2月1日
  • 読了時間: 3分

(2010/07/01)



私は最近、よく昼寝をしています。それも1~2時間くらい、眠れる時には眠っています。暑さのせいで集中力が途切れるので、その代わり、夜、涼しくなってから仕事をしています。

睡眠時間をトータルすると、8時間くらい眠っているのですが、自由に眠れる自分の環境や状況は、本当に恵まれていると思います。それと同時に願うことは、今の社会構造に自分の睡眠を合わせるのではなく、自分の睡眠にあったライフスタイルを、自由に選択できる社会が構築されること。

睡眠相後退症候群(睡眠リズムが超夜型になる睡眠障害)で学校生活が難しく、卒業するのに苦労したという研修医の若者が、そんな社会を作りたい!と言っていたことを思い出します。

最近会話をした20代の女性は、「眠ることが大好きで、眠るために生活しているようなもの」と言っていました。アクエリアス時代のエネルギーに敏感な若者たちは、眠りの真価を深いところで知っているように感じます。

先月、半年ぶりに地球に帰還した宇宙飛行士の野口さんが、着陸直後に車いすに乗っている姿が印象的でしたが、それを見ながら気がついたことがあります。それは、地球という重力がかかる星に、肉体を持って存在していること自体、大きな抵抗なのだということです。

また、昼間活動しているときは、自分と他人との関係の中で、意識にも抵抗を生じています。

肉体の抵抗と、意識の抵抗。

それを通して「抵抗のない、開かれた自分」を手に入れようと、魂は成長(進化)していくのですから、悪いことではありません。でも、成長途上のパーソナリティとしての自分の身体は疲れます。

睡眠中は、個人としての存在を超えて意識が拡大していき、自分自身が本当に自由であれる時間です。そして、エネルギーが充足され、気持ちが軽くなったり、ストレスが解消されます。睡眠中に体を横たえることによって、肉体にかかる重力による抵抗も軽減されます。

この睡眠の真価を知ったら、「あぁ、寝過ぎちゃったなぁ~」という、後悔の言葉は出てこなくなるでしょう。モノがあふれている今の先進諸国で、眠る時間を惜しんでまで働いて、消費するための何かを作りだす必要性は感じられません。

もっと意識を注ぐべきこととして私が常日頃考えていることは、

一番目に、地球上の食物が、適切に供給されること。世界の中には、食糧を廃棄している国がある半面、必要最小限の食料もなく、飢えて亡くなる人たちが現実に存在しています。

二番目に、世界中のすべての人たちが安心して住むことができる、住宅や施設が供給されること。 三番目に、すべての人たちが、適切な医療と教育が受けられること。

個を育てる時期だったうお座の時代は、自分の成功のためだけに行動してきた人たちが大多数でしたが、アクエリアス時代は、他の人たちのことも自分のこととして考え、行動がとれる、価値観が必要とされます。

できるだけ睡眠時間を削って、日中の活動時間を増やし、何かを得るための人生とは真逆の価値観。

眠ることが楽しくって、うれしくってしょうがない!

そんな人たちが一人でも増えることが、この世界の精神的な豊かさのバロメータになっていくのではないかと、快眠セラピストとしての私は思っています。

 
 
 

最新記事

すべて表示
196. 希望のメディアの誕生

(2025/03/01) みなさんは、ふだん自分が触れている情報を意識的に選んでいますか? 2千年に一度の時代の転換期 といわれる今、世界は混沌としています。人間には生存本能があるため、ネガティブな情報には敏感に反応しているのではないでしょうか。...

 
 
195. 花粉症に効く?!整腸と日光浴

(2025/02/01) 2人に一人が花粉症といわれる今、目鼻の痒みやクシャミなどで睡眠が阻害される人が増えています。花粉症対策としては、まず花粉を回避すること。 そのほか、 ・外出時にマスクをして花粉を体内に入れない ・帰宅時には玄関の外で衣類の花粉を払う...

 
 
 
194. 睡眠のプロが愛用する 快眠グッズ6選

(2025/01/01) 【1】電動リクライニングベッド 腰痛になったことをきっかけに導入しました。背中を少し起こすと腰が伸びて、楽になるからです。横隔膜も下がって呼吸もスムーズにできるので、いつも8度に上げた状態で寝ています。...

 
 
 

Comments


Copyright ©Sleepeace Ltd. All rights reserved.
※本サイトに掲載された記事の複製に関しては、スリーピース(代表者:三橋美穂)の許可を必要とします。

インスタアイコン.png
xロゴ.png
bottom of page