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211. 雨の日に「だるい、眠い、むくむ」の原因と対策

  • 執筆者の写真: 三橋美穂
    三橋美穂
  • 6月1日
  • 読了時間: 4分

(2026/06/01)



雨の日の朝、アラームが鳴っても体が鉛のように重く、布団から出られない。

日中も頭がぼんやりして、強い眠気やだるさに襲われる…


さらに夕方になると、

「なんだか靴がきつくなる」

「脚がパンパンで重だるい」

そんな不調が重なることはありませんか?



実はこれ、「低気圧」と「高い湿度」という梅雨特有の変化が私たちの自律神経を狂わせ、身体に余分な水分を溜め込んでいることが原因です。


雨の日に体調が一変する背景には、「気圧の低下」「日照不足」「高い湿度」という3つの環境変化が深く関係しています。



1、 気圧の低下による「副交感神経」の優位と血流低下

私たちの体内には、内耳(耳の奥)にセンサーが存在し、気圧の変化を敏感にキャッチしています。天気が崩れて気圧が急激に下がると、このセンサーが脳にストレス信号を送ります。すると、身体をリラックスさせる役割を持つ「副交感神経」が過剰に優位に。血管が弛緩して血圧が下がり、脳や筋肉への血流が緩やかになります。

これが、雨の日に感じる「活動モードに切り替わらない、だるさや強い眠気」の原因です。



2、日照量不足で「睡眠の質」が低下

通常、私たちの脳は、日中に強い光を浴びることで「セロトニン」が分泌されます。これは日中の元気の素であり、夜に眠気をもたらすホルモン「メラトニン」の素になる物質でもあります。

しかし、雨や曇りの日は、晴れの日に比べて日照量が圧倒的に不足します。日中、十分な光が脳に届かないと、セロトニンがあまり分泌されず、夜間のメラトニンの分泌量も減ってしまいます。

結果として、夜の睡眠の質が低下し、翌朝のさらなるだるさにつながるという悪循環に陥るのです。



3、高い湿度と冷えで「むくみ」が加速

人間は通常、体内の余分な水分を「汗」として皮膚から蒸発させて調節しています。

しかし、梅雨時は外の湿度が非常に高いため、汗が空気中に蒸発しにくくなります。

そこへオフィスなどの「エアコン冷え」が加わると、血管が収縮して血流やリンパの流れが低下。出口を失った水分が、重力によってとくに下半身へどんどん溜まり、夕方のむくんだ足をつくり出します。



そこで、雨の日のどんよりした空気に流されず、自律神経のスイッチを「活動モード」に切り替え、巡りをよくする3つの具体策をご紹介します。



【対策1】朝一番の「光」と「リセット行動」

雨の日でも、カーテンを開けて窓際(1メートル以内)で1~2分過ごしましょう。曇りや雨の日であっても、屋外の光は室内の照明に比べて数倍~数十倍の明るさがあります。窓から入る光を意識的に目に取り入れることで、脳に「朝が来た」と認識させ、メラトニンの分泌を止めることができます。さらに、ベッドの中で手足を伸ばすストレッチや、冷たい水での洗顔も、交感神経を刺激して身体を目覚めさせるのに有効です。



【対策2】内耳をほぐす「耳マッサージ」

気圧のセンサーがある「内耳」の血行を良くすることは、だるさや頭痛、めまいを予防する特効薬になります。


<耳マッサージ・簡単5ステップ>

・両耳の上の部分を軽くつまみ、上へ5秒引っ張る

・真ん中の部分をつまみ、横へ5秒引っ張る

・下の部分をつまみ、下へ5秒引っ張る

・耳の真ん中をつまんで軽く外側に引きながら、

 後ろへ向かってゆっくり5回まわす

・手のひらで耳全体を包み、後ろへ5回大きくまわす


これだけで耳の周りの血流が良くなり、自律神経の過剰な興奮を抑えることができます。



【対策3】デスクワークの合間に「足首リセット」

夕方の足のむくみを解消するには、第二の心臓と呼ばれる「ふくらはぎ」のポンプ機能を動かすのが一番の近道です。


<簡単足首ストレッチ>

・椅子に座ったまま、片足を少し浮かせて前に伸ばす

・つま先をピンと前に伸ばし、足の甲をストレッチ(5秒)

・次は踵(かかと)を突き出し、ふくらはぎを伸ばす(5秒)

・そのまま足首を内回し、外回しにゆっくり10回ずつまわす


これだけで、下半身に溜まった水分が心臓へと戻りやすくなります。



そして、その日の疲れやむくみを翌日に持ち越さないために、夜の時間を少しだけ工夫してみましょう。



◎「38℃~40℃の湯船」に15分浸かる

雨の日は自律神経が乱れ、身体の中心の温度(深部体温)のコントロールもうまくいかなくなっています。入浴はシャワーで済ませず、必ず湯船に浸かりましょう。ぬるめのお湯に15分ほど浸かって一度体温を上げると、入浴後90分ほどかけて体温が下がっていく過程で、自然と深い眠りに入りやすくなります。血行が良くなるため、日中に溜まったむくみの解消にも効果があります。



◎就寝前の「5分足上げ」と「デジタルデトックス」

仰向けに寝た状態で、壁に足を立て掛けたり、クッションの上に足を乗せて、少し高くして5分過ごします。重力を利用して、下半身の滞りを上半身へと還流させてあげましょう。

また、雨の日の夜は脳がブルーライトに対して通常以上に敏感になっています。就寝1時間前にはスマホを置き、脳を休めてあげてください。



梅雨時のだるさやむくみは、身体が季節の変わり目の環境に一生懸命適応しようとしているサインです。


小さなアプローチを重ねて、気象の変化に振り回されない、快適なパフォーマンスを維持していきましょう。

 
 
 

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