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  • 執筆者の写真三橋美穂

5. 眠りとエネルギーの法則

(2009/04/01)



最近、私の友人に好きな人ができました。お付き合いする可能性はこれからですが、彼女は一日中、頭の中が彼のことでいっぱいで、一日に何通も私にメールを送ってきます。

「早く会いたい」 「彼以上の人には、もう出会えない」 「絶対に結婚したい!!」 などなど それはもう、過剰なほどです。

この出来事から、私は睡眠研究の先駆者、井上昌次郎先生(東京医科歯科大学名誉教授)の言葉を思い出しました。


眠りは恋愛と似ている。 好きだ好きだと相手を追いかけすぎると、相手は逃げていくように、眠りたい眠りたいと、眠りを追いかけすぎると、眠りは逃げていく。 追いかけるのをやめたとき、相手はあなたのことが気になって、あなたの方を振り返る。

面白い例えですよね!

実は、これはエネルギーのことを言っているのです。 エネルギーは、人が意識を向けた方に流れます。相手に向けるエネルギー量が過剰になると、相手が受けきれずに、そのエネルギーを重く感じて、逃げ出すということです。

私は彼女に、今、目の前にあることに意識を向けることによって、彼に向かう過剰な感情のエネルギーが分散され、緩和するということを話しました。彼女は「なるほどー!!」とうなずいて、今、そのことを練習しています。

アインシュタインは「この世界は、すべてがエネルギーだ」ということを証明しました。地球を構成している物質は、すべてエネルギーで成り立っている、ということです。

「物質」という言葉の中には、「物=見えるモノ」と「質=見えないモノ(感情や思考など)」の両方が含まれています。でも、多くの人は「物質」と聞くと、見えるモノのことだけを想像します。それくらい、人の意識は外側に向いているのです。意識を自分の内側に向ける機会、それが睡眠です。

眠れない、眠れないと、外側に向かって眠りを追いかけるのではなく、あなたの内側に意識を向けてみてください。例えば、こんな風に。

・身体を横たえた私が、今、ここにいます。 ・ゆっくり息を吐きながら、その吐く息に意識を向けます。 ・吐ききったあと、自然に息が入ってきたら、またゆっくりと吐く。 ・その呼吸に意識を向けていきます。

意識を向けてリラックスしているうちに、眠りに入っているでしょう。

そして、この練習を、毎日試してみてください。内と外のバランスが自然にとれる、あなたが手に入っているでしょう。


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