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執筆者の写真三橋美穂

54. CO²削減に早寝早起き

(2013/05/01)



夜型だった私が、早寝早起きを始めて約1か月が過ぎました。毎朝6時頃に起きています。

これまで早寝早起きには何度かトライして、成功したこともあります。その時のポイントは、夜10時に入浴すると決めたこと。10時になったら全てをやめて、お風呂に入って寝る。そして翌朝早く起きて途中になっていたことをやる、という方法でした。これは簡単に成功しましたが、とりあえず試してみただけだったので、しばらくしたら夜型に戻りました。朝型にしたい動機が明確でなかったからです。

この時は早寝に対して少し力が入っていて、入浴する時に「よし、入る!」という意思が必要でした。でも今は、自然に早寝早起きをしています。

きっかけは、地球温暖化の記事を読んだことでした。今後3~5年以内にCO²の減少を継続して行っていかなければ、子孫にまともな未来を残せない。気候変動は、食べ物から水に至るまですべてに影響するので、これ以上重要なものはない、とありました。本当に地球環境は緊迫しているのだと、私の中でリアルな問題になった瞬間でした。

個人としての取り組みは、CO²排出を毎年5%ずつ減少させることがポイントだそうで、これを実行する方法がいくつか紹介されていました。

・車の使用を減らして、歩いたり自転車を活用する ・エアコンや冷蔵庫などの温度を調整する ・ガス給湯器の主電源をこまめに切る ・家の断熱効果を高める ・肉食を減らす など

肉食は思いのほかCO²を排出していて、各家庭で肉の消費量を半分にすると、車利用を半分に減らすよりもガス排出削減に効果的だといわれています。牛や豚などが直接出すメタンだけでなく、牧場のための森林伐採や、肥料の生産や輸送、トラクターなどの燃料などを含めた、食肉産業全体が排出する温室効果ガスは、世界の5分の1近くを占める計算になるそうです。

しかも世界の穀物生産量は、世界中の人に年間300kg以上行き渡るだけあるのに、飢餓で苦しんでいる人たちが9億人以上いる現実。世界の7人に1人、アフリカの3人に1人は飢えている、その理由の一つとして、穀物が食肉動物の飼料になっていることが挙げられます。牛肉1kgを生産するのに約11kgの穀物が、豚肉1kgには7kg、鶏肉1kgには4kg、卵1kgには3kgが消費される計算になるそうです。肉食を減らすことは、CO²削減だけでなく世界の飢餓の解決にもつながっているのです。

もともと肉はあまり食べず、車も持たない私ができることは何だろうかと考えたとき、出てきたアイディアが「早く寝て、電気の使用量を減らす」でした。この行動が地球温暖化防止に貢献しているのだと思ったら、早寝早起きは私の歓びに変わりました。

睡眠の時間帯を早めにシフトするときは、早起きから始めます。眠気が高まる時刻は、何時に起きたかで決まるからです。

まず30分早く起きて、30分早く就寝し、この時間帯で2週間過ごして体温リズムを固定させます。さらに30分早くして2週間で固定。これをくり返して理想の時間帯に近づけていくと、無理なくシフトできます。

体温リズムを変えるのには2~3週間かかるので、いっぺんに2時間早くしようとすると途中で挫折する確率が高くなるでしょう。私の場合は、思い立ったときが仕事の谷間だったので、長く寝ることで調整しながら一気に前倒ししました。 もし早寝早起きの目的が、自分のためだったら成功しなかったと思います。世界や宇宙の視点から、自分は何ができるかを考えたとき、ハートに火がついて宇宙に動かされていた私でした。地球温暖化防止に貢献する早寝早起き、一緒に始めてみませんか?

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