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  • 執筆者の写真三橋美穂

58. 快眠できるカラーコーディネート術

(2013/09/01)



みなさんの寝室は何色ですか?7月に公開された、ホームスターのスペシャルサイト「ホームスター リラクシング」でのアンケート結果では、次のようになっています。(2013/8/31現在)  ・ベージュ系 (47.5%)  ・ブルー系 (16.8%)  ・ピンク系 (15.8%)  ・グリーン系 (12.9%)  ・オレンジ系 (6.9%)

1位は断トツで安らぎカラーの「ベージュ系」。約半数の人たちが、ナチュラルな雰囲気でまとめていることがわかりました。ベージュは古代から日本人になじみがある和室の色でもあり、洋室が増えた今でも、和室の心地よさを色に求めているのかもしれません。

人間の体が色や光に対してどのような反応を示すか、筋肉の緊張度を計測した実験があります。もっともリラックスした色は、ベージュと淡い色目のパステルカラー。やわらかい印象のものでした。鮮やかな青や緑にもリラックス効果が認められましたが、寝室には、よりリラックス効果が高い淡い色目の青と緑をメインで使った方がよさそうです。

逆に緊張させる、鮮やかな赤とオレンジは寝室には向いていません。大きい面積を占めると、興奮して眠れなくなってしまうので気をつけましょう。

寝室をコーディネートするときには、全体を「ベースカラー」「サブカラー」「アクセントカラー」の3つに分けて考えてみましょう。

ベースカラーは、床や壁、天井などの背景となる色。白やベージュ、ブラウンが多いと思います。サブカラーは、掛け布団カバーや、カーテンなど、構造物以外で大きな面積を占める色。ベースカラーとの調和を考えながら、リラックス効果の高い色を選ぶとよいでしょう。

変化をつけるアクセントカラーを、クッションやライト、掛け布団カバーやカーテンの柄の中に、上手に取り入れると、個性が生まれてきます。アクセントカラーには、サブカラーの補色を使うと、お互いの色が引き立ちます。(青とオレンジ、緑と赤 など)

ちなみにカーテンの色柄選びの考え方は2通りあり、部屋の主役にするか、脇役にするかで違ってきます。脇役の場合は、壁の延長と考えて同系色でなじませ、主役にする場合は、絵画のように見立ててアクセントにします。

これらの色の割合は、人が心地よさを感じる「70:25:5の法則」を活かしてみましょう。

 ・ベースカラー: 70%  ・サブカラー: 25%  ・アクセントカラー: 5%

一つ一つの物は気に入っているのに、何となく落ち着かないのであれば、このバランスが崩れているかも。色を3色までに抑えておくと、バランスがとりやすくなります。

冒頭のアンケート結果3位の「ピンク」は、女性ホルモンを活性化するといわれている色です。補色の黄緑との相性は抜群。そう、女性が大好きなお花は、この組合せなのです。少しくすんだピンクと黄緑にすると、大人っぽく エレガントな印象の寝室に仕上がります。

鮮やかな赤とオレンジを多用しない、という快眠ルールさえ守れば、あとは「好き」を大切にしてOK! インテリア雑誌などでお気に入りの部屋を見つけて、それに色目と色の比率を合わせながら、理想の寝室を作り上げてみてください。毎晩の眠りが、もっと楽しくなりますよ。

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