• 三橋美穂

62. “幸感力”を高める眠り方

(2014/01/01)



先月から「Lealta(レアルタ)」という、ウェブマガジンで執筆を始めました。ある媒体の取材を受けたときに、記者の女性と話しが盛り上がり、彼女がディレクターを務めているのが、この「Lealta」でした。

「Lealta」とはイタリア語で「忠実」という意味。自分の心に忠実に、素直に、正直に生きることを目指し、少しずつ自分が望む方向へ進んでいくことを後押ししてくれる、そんな情報を発信しています。「Lealta」が大切にしているのは、幸せを感じる力“幸感力(こうかんりょく)”を高めていくこと。日常の何気ない中にも幸せを感じられたら、多くの時間を幸せに過ごすことが可能ですよね。

では改めて、「幸せ」とは何でしょうか?

欲しいモノを手に入れた時には幸せを感じますが、それが当たり前になって行くにつれ、幸福度は下降していきます。

素敵なパートナーと結婚したら幸せになれると思っていたら、そうではないことを経験者は知っています。

お金持ちになれば幸せになれると思ったら、今度はお金が減らないように心配しなければなりません。

幸せの本質は、環境や状況などの外的要因によるものではなく、自分の内面にあるのだとわかります。さらに言えば、うれしいこともあれば、辛いことや悲しいこともあるのが人生。幸せに固執している人生よりも、不幸せと思える中に歓びを見いだせる自分であったなら、いつでも幸せです。

元南アフリカ大統領のネルソン・マンデラ氏は、白人支配層が非白人を抑圧したアパルトヘイトに反対し、反逆罪で27年半もの間、投獄されました。普通の感覚なら、その中で希望や幸せを見出すことは難しいでしょう。 でも、彼はこんな言葉を残しています。


監獄で27年も過ごせば、人生は無駄になったと人は言うかもしれない。 だが政治家にとって最も重要なのは、自分の人生をかけた理念がまだ生きているかどうか、その理念が最後には勝利したかどうかだ。

彼にも恨みや辛みの感情があったと思いますが、その感情との戦いに、彼は勝ったのです。自己に忠実であり続けたのです。 「地獄を愛することができたなら、あなたはすでに天国にいます」 私が好きなこの言葉を、まさに実体験した人といえます。

失敗を恐れて小さくなったり、どん底を味わうことを避けてそこそこの人生を送るより、自分を信頼し、自己に忠実に生き、ダイナミックな人生を楽しめたら最高だと、私は思っています。

“幸感力”を高めるためにお勧めの睡眠習慣は、一日がんばった自分を慈しみながら眠ること。淡いピンク色の光に包まれているイメージをしてみましょう。

落ち込んでいるとき、「こんな私は慈しむに値しない」という感情がでてきても、天井からベッドの上の自分を眺めるように、葛藤している小さな自分に愛を注いでみましょう。

“幸感力”の土台になるのは、「自己肯定」。 深層心理を見ていくと、日本人は自己肯定感が低い人が多く、仕事の成功や、まわりの人から承認や感謝をされることで、自分の存在を証明しようとしています。存在証明を外側に求めていると、外部の評価次第で幸福度が変わってしまいます。“幸感力”を高めるには、自分で自分を肯定する練習が必要なのです。

睡眠の悩みで多いのは、「寝ても疲れが取れない」ことですが、人が“疲れ”を感じるのは、どういう時だと思いますか? 同じ時間働いていても、疲れを感じるときと、感じないときがあります。

たとえ長時間働いても、その仕事の内容や、やり遂げた自分に満足があれば、さほど疲れを感じません。でも不満がある時は、体は重く、鉛のような疲れを感じます。寝ても疲れが取れないのは、睡眠時間が短いとか、睡眠環境が悪いことだけが原因ではなく、不満足な感情が影響している可能性があるのです。

自分を慈しみながら、満足の中で眠りについたなら、明日の目覚めも変わります。“幸感力”を高める眠りの習慣、新年から始めてみませんか。