• 三橋美穂

65. 正解は自分が決める

(2014/04/01)



今年はセミナーが多く、3カ月の間に全国25か所で開催されました。どの会場も、みなさん非常に熱心に聴いているのがわかります。 日本人の睡眠事情から始まって、適切な睡眠時間、睡眠中のホルモン、眠気の仕組み、安眠と快眠の違いなど、睡眠の重要性に気づき、全体像が把握できる内容と、今日からできる実践的な方法を、クイズを交えてお伝えしています。

具体的な快眠法としては、

 ・朝は太陽の光と朝食で体内時計をリセット  ・就寝1~2時間前に、ぬるめの入浴を  ・夕食は就寝3時間以上前にとる  ・就寝1時間前にはスマホ・PCをオフに  ・自分にあった枕や寝具を使う  ・12時までに寝る  ・睡眠中は豆電球を消す  ・就寝前のストレッチ

などがあります。

特に、「睡眠中に豆電球を点けて寝る人は、消している人と比べて、肥満率が約2倍高い」という話をすると、会場がザワつきます。2~3割の人が該当するのですが、これは光の刺激で熟睡できないために、日中の食欲ホルモンが増加して太りやすいのだと考えられます。

先日、福岡県久留米市で講演をしたとき、40代の女性から、こんな質問を受けました。

「朝食は摂らない方がいいという先生もいて、人によって主張がまちまちです。一体、何を信じたらいいのですか?」

確かにそうで、質問者の気持ちはわかります。 睡眠科学では、食事は決まった時間に3食とることがよいとされていますが、実年齢より20歳も若く見えることで有名な南雲吉則医師は、朝昼は食べず、一日一食夜だけといいます。それも就寝直前に。 睡眠科学的には正しくありませんが、南雲先生は実際に若々しく健康的なうえ、なぜそれがいいのか彼なりの根拠も持っているので、それを信じたくなる気持ちもわかります。

専門家が言っていることは、ある意味、どれも正しいのです。睡眠科学はエビデンス(科学的根拠)を基に語られますが、エビデンスとは多くの人がそれに当てはまるので、やってみる価値があるということ。試してみて自分に合わなければ、別の方法にすればいいのです。当てはまらない人もいるのですから。朝食を抜いた方が体調がよくて、よく眠れるのであれば、それでいいのです。

実際に私は、入浴はぬるめがいいと話していながら、熱めの湯に入っています。いろいろ試した結果、額が汗ばむくらいに入浴すると、翌日の体調がよいからです。ただし、入浴が就寝直前になった場合は、あまり体温を上げないように短めで切り上げます。

豆電球を消すようになったら、ぐっすり眠れるようになったという人も多いのですが、中には不安で眠れないという人もいます。そういう場合は、光源が直接目に入らないフットライトから徐々に慣れていくといいでしょう。それでも合わなければ、また戻したらよいのです。

絶対的な正しい答えがあるわけではありません。 正しい答えを他者に求めていることが、あなたを疲れさせている原因かもしれないのです。

睡眠や健康にいいと言われることは試してみて、自分の身体に尋ねてみる。そして、合わなければやめる。これを繰り返しながら、自分のスタイルを確立していくことが大切です。そして、そのプロセスの中で、自分を信じる力もついてくるでしょう。

「この眠りで私はOK!」

そう自信を持って言えたなら、眠り以外の人生の質も高まっています。 快眠を探求しながら、取り組んでみませんか?

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