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  • 執筆者の写真三橋美穂

71. 自分にピッタリ合う枕に出会う

(2014/10/01)



睡眠セミナーの自己紹介のときに、 「私の特技は頭を触っただけで、どんな枕が合うかわかること」 そうお話しすると、みなさん興味津々になって、頭を触って欲しいと行列ができます。セミナーや取材などを通して、多くの人々にお会いしますが、体に合った枕を使っている人は本当にわずか。印象としては、1割にも満たないくらいです。

・いつも肩が凝っている ・首にクッキリとしたシワがある ・横向きばかりで寝ている ・寝ている間に枕を外してしまう

そんなあなたは、枕が高すぎる可能性があります。 体に合う枕は、自分が思っているより、かなり低いケースが多いのです。

枕を選ぶときは、まずあお向けで合わせるのが基本。 枕を肩にピッタリつけて当て、首から後頭部にかけてどこにも圧迫感がなく、頭の収まりがよいものを選びます。リラックスして立っているときの姿勢を、寝ているときにも保てるようにすることが大切です。

あお向けで合わせたら、横向きもチェック。 枕の中央があお向け用に低めで、枕の両サイドが少し高くなっていると、あお向け状態からゴロンと寝返りをして、ちょうど横向きになったところが高いので、肩の圧迫がなく楽に眠れます。

横向きになるときに注意したいのは、緊張して真横90度にならないこと。枕のフィッティングをするとき、私が「横を向いてください」と言うと、体の下に腕がくる人が多いのですが、実際にはそうなりません。睡眠中は筋肉が緩むので、肘は軽く曲がり、腕は前に出ます。体の力を抜いた状態で確認しましょう。

いつも横向きで寝ている人は、最初にあお向けで合わせることに疑問を感じるようですが、適切な枕に変えると、あお向けでも寝られるようになります。枕が高すぎて、あお向けで寝るのが苦しかっただけのことが多いのです。

例外は、睡眠時無呼吸症候群の場合は、横向きやうつ伏せで寝ると呼吸がスムーズにできるので、あお向けよりも、横向きを重視して選びます。 ひどい腰痛があって、あお向けで寝られない場合も、横向きで合わせます。横向きが多い場合は、抱き枕を合わせて使うと、体の圧力が分散されてリラックスできます。横向きで合わせます。向きが多い場合は、抱き枕を合わせて使うと、体の圧力が分散されてリラックスできます。

本当に合った枕をすると、体と一体感があるので、 「枕をしているかどうかわからない」という感覚になります。 枕の存在を忘れるくらいの枕が、ピッタリ合っている証拠。全身の力が抜けて気持ちいいと感じます。

お店で選ぶ場合は、試す時のベッドの硬さと、自宅の敷き寝具の硬さの違いを考慮する必要もあります。自宅の方が柔らかい場合、体全体が沈むので、お店で試した枕より低くなるからです。もちろん、逆のケースもあります。 最近の機能性枕は、高さ調整シートを出し入れして、簡単に調整できるものが増えています。そういうタイプを選ぶと微調整が簡単にできて便利です。

<枕選びのポイントまとめ>

1、あお向けで立ち姿勢に近い状態で、呼吸が楽にできる 2、横向きで背骨から頭までのラインが真っすぐで、肩に圧迫感がない 3、寝返りしやすい 4、素材の感触が自分の好みに合ってリラックスできる 5、動いても高さや形が変わらず、朝まで安定した姿勢を保てる 6、自宅の敷き寝具の硬さを考慮して、高さを決める

以上を参考に、自分にピッタリあう枕を見つけてみてくださいね!


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