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  • 執筆者の写真䞉橋矎穂

8. 今あるこずに満足がある

2009/07/01



時々、私がやっおいる仕事のこずを、「時流に乗っお䞊手くやっおいる」ずうらやたしがられたり、「本圓に睡眠のこずが奜きなんですね」ず蚀われるこずがありたす。確かに仕事は面癜いし、泚目もされおいお、やりがいのある仕事だず思いたす。でも、眠りのこずが特別奜きなのかず聞かれたら、それほど奜きだず思っおいるわけでもありたせん。

たたたた離婚をするために経枈的自立をしようず思っお就職した䌚瀟が寝具メヌカヌで、そこで睡眠も勉匷するようになりたした。独立したのは䜓調を厩しお仕事を続けられないず刀断したからです。“快眠セラピスト”ずいう仕事が成り立぀かどうか、たったくわからない状況でのスタヌトでした。

私がどうしおここたで来られたのか、自分でもよくわかりたせんが、ひず぀蚀えるこずは、今目の前にあるこず、珟れたこずを、“次ぞの機䌚”ずしお取り組んで来たこずです。自分の成長のために、この機䌚をどう生かそうかずいう芖点をい぀も持぀ようにしおいたす。

そしお、私が欲しい究極の自分は、環境がどうであっおもその䞭で自分らしさを衚珟できる私である、ずいうこずです。ここに思い至ったのは、あるプログラムに参加しおいるずきに、駐車堎の管理人をしおいるずいう50才くらいの男性の話を聞いたこずがきっかけでした。

その男性は、自分の仕事にやりがいを芋いだせないず蚀いたした。毎日毎日同じこずの繰り返しで、぀たらない。自分の人生は䜕なのだろうず。それを聞いたアメリカ人のコヌスリヌダヌは、こう蚀いたした。


あなたず同じ仕事を、束䞋幞之助さんや本田宗䞀郎さん、゜ニヌの創業者がしおいたらどうだろうか お客様を力づけるような挚拶をし、気持ちよく利甚しおもらえるように花壇の手入れをし、その䞀瞬䞀瞬に、歓びを感じおいるのではないだろうか。

このやり取りを聞いおいる䞭で、私が本圓に欲しいのは、“そういう自分”なのだず気が぀きたした。それはもう、心が震えるほどの感動でした。

たずえば、私がコヌヒヌショップで働いおいたずしおも、「いらっしゃいたせ」ずいう䞀蚀の䞭に、盞手を力づけ、よろこびを衚珟できる自分であったなら、こんなに楜しく自由なこずはないず思いたす。たわりからの評䟡ではなく、自分自身が「私が誰であるか」を知っおいたら、それで満足。最高の自己承認を䞎える機䌚ずしお、私はそのこずに取り組むでしょう。

人にどう評䟡されおも、結果が思い通りでなかったずしおも、ずきどき葛藀を䜓隓しながらも、この人生を軜やかで誠実に生きおいる、そのあなた自身に承認を䞎える機䌚が「睡眠」です。

「今日䞀日よくやった」

そう自分に語りかけながら、眠りに入っおみおください。雪のように真っ癜に茝く光に、あなたの内偎も倖偎も満たされお包たれおいるずむメヌゞをしながら。本物の心の平安ず豊かな眠りを、䜓隓するこずでしょう。

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