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  • 執筆者の写真三橋美穂

80. スッキリした空間で快眠を

(2015/07/01)



アメリカのセント・ローレンス大学の調査によると、部屋が汚くて「溜め込み障害」の疑いがある人は、きれい好きな人に比べて、睡眠に問題のある人が多いことがわかりました。溜め込み障害とは精神疾患のひとつで、モノを手放すのが不安で、最低限のモノの整理ができないため、異常に溜め込むのが特徴です。いわゆるゴミ屋敷の住人は、溜め込み障害の可能性があります。

今回の調査では、溜め込み障害を疑わせる片づけが苦手な人たちは、寝つきが悪かったり、寝ている間に目を覚ます頻度が高く、睡眠の質が悪いために、日中眠気に襲われるケースが多く見受けられたそうです。

実は私自身も、最近、寝室に積み上げられていた本や書類の山を片づけたら、スッキリ目覚められた体験があります。家の中は整理整頓されている方ですが、印刷物の整理(処分)だけは苦手。増えるスピードに、目を通す速度が追いつきません。

リビングにある書類や本を、来客時に片づけるのに、ちょうど寝室のチェストの上が置きやすく、避難場所になっていました。最初は大した量ではなかったけれど、それが積み重なって、雪崩が起きそうなほどだったのです。寝室に入るたびに気にはなっていたのですが、忙しさのあまり、見て見ぬふりをしてきました。部屋の状態は心の状態を表すといいますが、片づけた後の心の晴れやかさを思うと、本当にそうだと感じました。

うつ病の人は、部屋が汚いことが特徴のひとつです。心が疲れているので、部屋を片づける気力がなくなってしまうからです。そして、その逆もしかり。部屋が散らかっていることで、体が重く、何事も面倒くさくなって、心が疲れていきます。さらに眠りの質も悪化するため、精神的ストレスが蓄積されて、うつ病などの精神疾患に発展する恐れがあるのです。

私のストレス解消法は片づけで、長い連休のときは、大抵家の中を片づけています。今年のゴールデンウィークは所用があって、片づけができなかったため、リセットできないでいました。片づけの達人は、日々整理整頓していてリセットの必要もないのでしょうが、私は途上。スッキリした空間で、快眠を目指したいと思います。


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