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  • 執筆者の写真三橋美穂

86. ぐっすり眠って、前進しよう

(2016/01/01)



先日、睡眠健康推進機構長、大川匡子先生から『睡眠障害の子どもたち』(合同出版)という著書を送っていただき、拝読しました。大川先生は女性で唯一、日本睡眠学会理事長を務めたこともあり、日本の睡眠研究をリードされてきた方。私も尊敬している先生です。

本書で紹介されている世界17か国での0~3歳児の睡眠時間調査の結果は、日本が一番就床時刻が遅く、睡眠時間が短いとのことでした。都内の保育園児1000名を対象とした調査では、6歳児の平均就床時刻は22時だそうです。大人も子どもも、日本人の睡眠時間の短さは、危惧されるところです。

昨年5月に、文部科学省から発表された 「睡眠を中心とした生活習慣と子どもの自立等に関する調査」 の結果も、興味深いものでした。これは全国の公立小中高校生、約2万3千名を対象とした大規模なものです。

深夜0時以降に就寝している中学生は22%、高校生は半数近い47%でした。学校段階が上がるにつれて、睡眠不足と感じる割合が増える傾向がみられ、高校生では3人に1人に上ります。小中学生では、就寝時刻が遅い子どもほど、「自分のことが好き」と答える割合が低く、なんでもないのにイライラする割合が高いこともわかりました。私はそんな子どもたちが多いことに、胸が締めつけられる想いがしました。

夜更かしの原因は、スマートフォンやテレビ、ゲームなどをしていることが多いそうです。これはネガティブな社会に対する感情のはけ口であったり、親が睡眠の重要性や睡眠を促す方法を知らないのだと考えられます。

子どもの貧困問題も深刻ですが、親が遅くまで働いていて帰宅が遅ければ、自然と子どもの就寝も遅くなるでしょう。十分な睡眠がとれずに脳機能が回復しなければ、イライラするのは当然のこと。身内や友人に嫌な態度をとってしまうこともあると思います。

そんな自分は好きになれず、さらにイライラがつのってゲームやスマホにのめり込む。悪循環とわかっていても、自分では止めることができないのでしょう。これは家庭内の問題だけではないと思っています。社会全体にゆとりと調和が欠けていることが、根源になっているのではないでしょうか。

今、政治も、経済も、教育も、うまく機能していないのは、過去2千年間続いてきた、うお座のエネルギーで造られた古いモデルだからです。そして、これから新しいアクエリアス時代にマッチしたシステムを、新たに私たちが構築する時です。

最近、長野の過疎の村に引っ越した友人が、こんなことを言っていました。

転居先のプロパンガスの給湯器は、お湯に変わる直前の水が、一番ヒンヤリしていることに気がついた。日の出のときも、陽が昇る直前の空気は冷え込んで、その後一気に温度が上がる。

この話しを聞きながら、今という時代と重なりました。うお座のエネルギーから、新しいアクエリアス時代に交代しようとしている今は、古い競争社会からの転換期でもあります。新しい時代は誰もが豊かで幸せである世界に向かうと言われています。社会全体が、温かいお湯に変わっていく前の冷たい水のような、ネガティブなことが噴出しているのだと思いました。

ぐっすり眠れば、気持ちが明るくなります。 気持ちが明るければ、人にもやさしくなれます。 人にやさしい自分は、好きになります。 自分を好きであれば、自分を信じることができます。 自信があれば、前向きになれます。 前を向いていたら、前進できます。

さぁ、ぐっすり眠って、前進していく力を蓄えましょう! 新しいアクエリアス時代にマッチした社会を構築するために。

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