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  • 執筆者の写真三橋美穂

89. 世界が変わると、眠りも変わる

(2016/04/01)



5年くらい前まで一緒に仕事をしていた知人から、先日久しぶりに連絡をもらいました。今年に入って彼が転職したLITALICO(リタリコ)という会社が運営している子育てサイトで、『おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本』(飛鳥新社)を紹介したいという、うれしいお声掛けでした。

どんな会社なのか興味を持ってホームページを覗いてみると、事業内容として、障害者の就労支援サービスや幼児教室&学習塾、発達障害のポータルサイト運営などが載っていました。そして、私が感動したのは会社のビジョンです。

障害は人ではなく、社会の側にある 社会にある障害をなくしていくことを通して 多様な人が幸せになれる“人”が中心の社会をつくる

読んだ瞬間に「すごい!!」と思い、世界のパラダイムシフトが起きていると直感しました。

さらにこの会社に興味が湧いた私は、長谷川社長(30歳)のインタビュー記事を読みました。(2014/6/11付 DIAMOND online より)

ITベンチャーでの活躍から、障害者の就労支援という福祉の分野へ飛び込んだ長谷川敦弥社長。24歳のときに、入社1年3ヵ月という異例のスピードで社長に就任し、赤字企業を瞬く間に軌道に乗せた。わずか6年で社員数100名から800名を超す企業へと成長。活動のフィールドを障害者支援から子どもの教育へと広げている。

学生時代にいろいろ挑戦している中で、長谷川社長は自分が命をかけてでもやりたいことは、「世界を変えること」だと明確になっていきます。

そのフィールドを探しているときに、重度の障害を持つ人たちの施設の見学に行って衝撃を受けたそう。場の雰囲気が重く、職員にも元気がない。この業界のイノベーションは、自分でなければ起こせないかもしれないと思い、福祉の世界に飛び込んだそうです。

障害者の就労支援から始まった会社ですが、2012年からは、発達障害のある子どもも安心して通える幼児教室・学習塾「Leaf(リーフ)」を展開。子どもたちの才能を伸ばすことを主眼に置いたユニークなプログラムが人気で、全国から引き合いがあるそうです。

従来型の「みんなを同じにする教育」から、個々の才能を伸ばすことで他の能力を引き上げる新しい教育へ。それがもうすでに始まっていること、そして全国に急拡大していることに驚きました。現在、社員は1100名を超え、マザーズにも上場。年商は右肩上がりで伸びており、長谷川社長は社員20万人規模の企業を目指しているそうです。

私は常々、世界のお金と人の流れが変わって欲しいと思っていました。今の日本は、モノは供給過剰な一方、医療や福祉、保育、介護など、本当にマンパワーが必要な分野には流れていません。急成長しているLITALICOを見て、この流れがすでに変わり始めていると感じ、私は興奮しました。

また、社名の「LITALICO」は日本語の利他と利己を組み合わせた造語で、「世界を変え(利他)」「社員を幸せに(利己)」の両方を実現するという意図から生まれたそうです。私は、利他と利己が一致していくことが、人間の進化のプロセスに必要なことだと思っているので、ここにも共感しました。他の人の幸せを、自分のことのように歓べたり、苦しんでいる人がいたら助けたいと思う、そんな世界に変わっていくことを真剣に望んでいます。

戦争や犯罪、病気など、ネガティブな現象の根源にあるのは、裕福のさなかに存在している貧困、つまり格差にあると言われています。富める者は、富を減らさないようにと緊張し、貧しい者は、努力しても報われない格差に失望し、社会への不満から罪を犯す。そして、そんな世の中から自分を守ろうと身構える人々。利己的なエネルギーが充満する緊張が強い世界では、病気になるのも、眠れなくなるのも当たり前です。

世界を変えるキーワードは「分かち合い」。すべての人に、安心して暮らせる住宅と食糧が行き渡り、教育を受ける機会がある。そんな世界に変われば、安心してぐっすり眠れるようになるでしょう。

「本当に良いものとは、すべての人にとって良いもの」という宇宙の法則がありますが、それに沿ったLITALICOのような会社が増えていけば、世界は変わります。私もそういう人たちと繋がりながら、仕事をしていきたいと願っています。

時代の転換期である今、うお座時代の最後のネガティブなエネルギーも噴き出していますが、アクエリアス時代に向かう私たちの未来は明るいのです!そして、それが実現するのは、さほど遠くないでしょう。 10年後、20年後・・・、これまでにないレベルの豊かな暮らしと眠りを、体験できることを楽しみにしています。

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