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  • 執筆者の写真三橋美穂

98. 分かち合いが世界を変える

(2017/01/01)



みなさん、先月のメルマガで、私が宣言したことを、覚えていますか? 「1か月間、8時間睡眠にチャレンジする!」というものです。 毎日、活動量計を装着して計りました。コンスタントに8時間眠った週もあれば、7時間半の週もあり、1か月間の最長睡眠時間は9時間32分、最短は4時間40分、6時間以下は3日で、平均すると7時間28分でした。

いろいろ試してわかったことは、8時間よりも7時間半が今の自分にはベストだということ。就寝・起床時刻を一定にして7時間半眠ると、日中の眠気はまったくなく、気力も集中力も高く、気持ちに余裕がありました

最短の4時間40分のときは、鹿児島出張の前日でした。2日間で3か所での講演があったため、出張前にやるべきことをすませてから眠り、朝6時前に起きて出かけました。自宅から羽田空港までは日比谷線と浅草線、京急を乗り継いで行きます。浅草線で座れたので、睡眠不足だった私はついウトウト・・・。なんと気づいたときには終点の西馬込駅にいたのです。それはもう、軽いパニック状態!

タクシーなら間に合いそうだったのですが、西馬込駅にはタクシー乗り場はなく、あわてて幹線道路に出ました。朝8時といえば、東京ではもっともタクシーがつかまらない時間帯です。ほとんどが予約の車なのです。案の定、通り過ぎるタクシーに空車はなく、5~6分過ぎました。 そこへ赤いランプ(文字)のタクシーが見えたので、焦っていた私は、車道に身を乗り出しながら、全身全霊で大きく手を振りました。でも、近づいてきたら「回送」の文字が・・・。空車ではなかったことにガックリした瞬間、なんとその車が私の前で止まったのです。

車のドアが開くと、夜勤明けで帰ろうとしていた運転手さんが、私の慌てぶりを見て、空港まで乗せて行ってくれるといいました。感激して胸をなでおろすのもつかの間、しばらくしたら渋滞で、スムーズには進みません。すると、「まぁ、飴でもなめて落ち着いて」とチェルシーをくれたり、私を安心させるような話をしてくれて、それはそれは親切で人柄のいい運転手さんでした。

出発時刻の30分前に空港に到着したときには、本当にありがたくて、5千円札を出して、お釣りはどうぞとっておいてくださいと伝えました。実は、私はタクシーでお釣りを受け取らなかったのは、これが初めてのことでした。タクシーに乗ることはほとんどない家庭で育ち、他の人と同乗したときにも、お釣りを受け取らない人を見たことがなかった私は、お釣りはもらうものだと思い込んでいたのです。

でも、このとき初めて感謝の気持ちとして、お釣りはそのまま受け取ってほしいという想いが、自分の内側からあふれてきました。運転手さんの愛のエネルギーが私のハートに触れ、お金を通してエネルギーが循環していく感覚が、そこにはありました。

この体験を通して、なんらかの形で愛を表現したい自分がいることに気づき、一昨日はマンションの管理人のおじさんに、昨日は宅配便のお兄さんに、一年の感謝をこめて心付けを渡しました。昨日はタクシーの運転手さんにも、年の瀬だからお釣りは受け取ってください、と伝えている私がいました。そして、そんな自分に歓びがあります。

この行動の源は、アクエリアス時代のテーマである「分かち合い」です。飢餓や貧困、テロがなくならない根源は、お金や資源や食料などを、一部の国や人が抱え込んでいることによって、世界にお金としてのエネルギーが循環していないことにあります。

発展途上国の人々を支援している団体へのドネーションは、私はここ10年ほどしてきました。そして今回、身近なところでも、世界のお金が適切に循環していることをイメージしながら行動すれば、世界を変える力になるのだと、気がついたのです。

実際にお金を渡すという行為でなくても、普段の買い物のときに、愛のエネルギーが乗ったお金が、世界を循環していくイメージをもつことは可能だと思います。

自分でできることを考え、行動してみましょう。 そして、一人一人の意識と行動で、世界を変えていきましょう。 世界中のすべての人たちが、豊かで幸せである世界に。

そして、愛と歓びに満ちあふれた眠りを体験できる日が、早く訪れることを願っています。

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