• 三橋美穂

99. 創作した人生を生きる

(2017/02/01)



10代の思春期のころ、こんなことを考えたことはありませんか?

「人生の目的ってなんだろう・・・」

私はその答えが見いだせないまま、そんなことを考えていたことさえ忘れて、30代半ばまで過ごしました。

30代後半に『神との対話』や『秘教から科学へ』という本に出合ったり、映画『ガイアシンフォニー』などに触れる中で、宇宙的な視点で人生を考えるようになりました。その結果、私がたどり着いたのは、人生の目的とは、自分のまわりで起きるさまざまな出来事を通して「内的に成長する」ということです。

私の友人に、市役所に勤める40代の女性がいます。残業が多い部署で、彼女は職場の上司に対して、いつも文句を言っています。失敗は部下になすりつけ、成功は自分の手柄にしようとする上司に振り回されて、いつもイライラしていました。

そんな彼女に、 「上司の期待に応えることが、あなたの仕事じゃないのよ」 「あなたは、どういう自分でありたいの?」 「その創作した自分を、外側の世界・職場で表現するのが、あなたの仕事なの!!」

その言葉がストンと入った彼女は、その数日後にこんな行動をとったのです。翌日が締め切りの計画書を練り直すよう、上司に命じられたのですが、その理由が「市民に文句を言われないようにするため」と伝わってきたのだそうです。いつもなら、上司の言うとおりに何とかやらなくてはと、不満を持ちながらも仕事をする彼女ですが、そのとき出てきた言葉はこうでした。

「市民に喜ばれるための残業なら価値があるけれど、  文句を言われないようにというネガティブな発想からの  無駄な残業は、私はしません。帰ります。」

“市民に貢献する自分である” という彼女の揺るぎない立場が聴こえてきて、私はうれしくなりました。そこには凛として、カッコいい彼女がいました。

あなたは、どんな自分でありたいですか?

「ゆらがない自分」 「明るく軽やかな自分」 「穏やかな自分」 「肯定的である自分」 「オープンな自分」 「集中できる自分」 「プロセスを楽しめる自分」 などなど 眠る前に、手帳を見ながら明日の予定を確認して、どんな自分として明日を生きようか、創作してみてください。

外的な仕事の成功を人生の目的にしていると、経済成長を遂げた今の日本では、目的が達成できないことの方が多いでしょう。達成できない自分はダメだと落ち込みながら過ごす毎日では、疲れもたまっていく一方です。

内的な自分を創作して、外側の世界で表現することが人生の目的だとしたら、外的な状況や環境は、自分を表現する舞台です。「シンデレラ」のような舞台もあれば、「マッチ売りの少女」や「おしん」のような舞台もあるでしょう。

そう、舞台はただ舞台。何でもいいのです。与えられた舞台で、創作した自分を表現する、それが人生の目的なのです。

最初は、上手く表現できないことのほうが、多いかもしれません。でも、毎日毎日取り組んでいくことで、必ず上達していきます。そして、「創作した自分を生きる」と、取り組み続けている自分には、満足があるはずです。自分の人生の価値は、周囲の評価で決まるのではありません。そう、自分で決めるのです。

不眠で悩んでいる人は、眠ることばかり考えがちですが、眠ることが人生の目的でもありません。そんなときは、「自分にやさしくできる自分」という創作もいいかもしれませんね。「眠れなくて、もがき苦しんでいる自分」を、やさしく見ているあなたは、もがいている人とは別のあなたです。

あなたが自分だと思っている「自分」を見ている「自分」、その「自分」をさらに見ている「自分」、というふうにどんどん視点が高くなって意識が広がって行くことが、人間の成長であり、人生の目的です

「創作した人生を生きる」、そのことに歓びを感じる人たちの輪が広がっていくこと、それが私の歓びです!