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  • 執筆者の写真三橋美穂

177. ゲームを使って新睡眠!

(2023/08/01)



今年から、女子美術大学の非常勤講師として、睡眠の授業を担当しています。

社会の荒波に揉まれても「折れない心をつくる」教育の一環として、1か月(全5回)で睡眠力向上を目指しました。



初回は睡眠不足が心身に与える影響と、必要な睡眠時間について、体内時計を整えることの重要性を伝えました。



それにもかかわらず、日々の睡眠状態を記録する課題「睡眠日誌」を提出してもらったところ、睡眠リズムが乱れている学生が多かったのです。前期は午前中の授業がないため、就寝が午前2~3時、起床が正午に近い学生が目につきました。



思春期から20代は体内時計が夜型にズレるので、不自然なことではありませんが、これが定着すると社会に適応できなくなります。



夏休み中に増える昼夜逆転の生活が引き金で「睡眠相後退症候群」という睡眠障害になると、自分の意思や努力では起きられなくなります。通院や入院による治療が必要になりますし、しかも一度罹患すると完治が難しいのです。



当初は自分で目標睡眠時間を決めてもらいましたが、もっと明確に指示しないといけないと思い、次の通り伝えました。


・7時間以上寝る

・午前9時までに起きる

・起床時刻を一定にする

・寝床スマホをしない



すると、かなり改善されましたが、寝床スマホをやめられない学生も少なからずいて、彼女たちの睡眠リズムは遅れがち。「スマホ依存症」について話そうと思い、スライドをまとめていたら、最終授業の直前に「ポケモンスリープ」がリリースされることを知りました。



ポケモンスリープとは、自分の睡眠データを計測・記録・分析し、そのスコアによってさまざまなポケモンたちの寝顔を集めていく、睡眠ゲームアプリです。睡眠時間だけでなく、睡眠の深さ、睡眠リズム、睡眠中のイビキや寝言も確認できます。



睡眠時間が長く、就寝と起床のリズムが揃っているとスコアが高くなるので、しっかり眠ろうという気持ちになります。寝床スマホをやめさせるのは難しくても、ポケモンスリープで

早く眠る習慣が身に付けられたら素晴らしいと思い、学生たちに紹介しました。



私も早速試してみたところ、ポケモンにご飯をあげることが毎日の楽しみになりました。最初はゲームなんて面倒だと思っていたし、枕元にスマホを置いて寝ることにも抵抗がありました。でも、他の人に勧めるためには、まず自分で体験しなければという使命感で1日目を乗り切ったら、だんだん楽しくなってきたのです。さすが人気ゲームだけあると思いました。



睡眠不足になるとポケモンたちの顔がやつれてしまうので、申し訳ない気持ちになって

「早く寝よう!!」と思うような仕掛けにもなっています。



しっかり睡眠をとるとポジティブになり、判断力や意思決定能力が向上するので、スマホ依存症から抜け出せるかもしれません。



最初の授業は、学生たちの反応が薄いことに戸惑いましたが、終了レポートを読んだら、学生たちは聞いていないように見えても印象に残っていることがわかり、うれしく思いました。

枕とリラクゼーションの実習は、特に満足度が高かったようです。

学んだことを、家族や彼氏にシェアしている子もいて、これでよかったと思えました。



そして、62人の学生たちに全力で向き合うことで、私自身も成長することができました。

来年はさらにバージョンアップした授業を届けたいと思っています。

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