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202. 〝先延ばしグセ″解消法

  • 執筆者の写真: 三橋美穂
    三橋美穂
  • 9月1日
  • 読了時間: 3分

(2025/09/01)



先日、先送りにしていたことに手を付けたら、他のこともサクサク進んで時間に余裕を感じるという体験がありました。



具体的には、寝る前に少しずつ読もうと思っていた神智学の本があるのですが、一日が終わる頃には疲れ果てて、本を開く気力がなく寝てしまう日々が続いていていたのです。



ネットサーフィンしながら買い物をしたり、録画したテレビ番組を見る時間はあるのに、なぜ重要だと思っている読書ができないのか・・・、そう思いながら本のことがいつも頭の片隅にありました。



そんな私の家の中は、手直ししたい洋服が寝室のチェストの上に置きっぱなし、リビングの机の上には書類や郵便物が雑然と置かれている状態でした。



それが「神智学を友人にレクチャーしよう」と思い立ったら、本を片手にパワーポイントでまとめ始めて、一日中集中してやっている自分がいたのです。濃密な時間で、とても満たされた体験でした。



2日目の朝にはミシンを出して洋服を直し、机の上の書類も自然に片付けていました。気になっていたこと全てが、あっという間に終わってしまったのです。



そこで、先送りにしていたことを片づけると、他のこともサクサク進んで時間に余裕を感じる理由について調べてみました。



1)心理的負荷が消えるから

「やらなきゃ」と思いながら放置しているタスクは、意識の奥でずっと小さなアラームを鳴らしています。その小さなストレスが片づけた瞬間に消えるので、脳の処理能力が上がり、他のことに集中しやすくなるのです。



2)達成感でエネルギーが湧くから

先送りの山を一つ崩すと、脳内でドーパミンが分泌されます。「できた!」という快感が報酬となり、次の行動にも自然と勢いがつきます。小さな成功が連鎖反応を生むのです。



3)自分への信頼感が戻るから

「やるべきことをやった」という体験は、自己効力感を高めます。これは「自分はやればできる」という感覚で、この自己信頼が回復すると、他の物事にも積極的に取り組めるようになります。



4)空間と時間の感覚が変わるから

タスクを片づけると、脳は「もうこの件は考えなくていい」と処理を終了します。すると脳のリソースが空き、時間の圧迫感がスッと消える。結果として「時間に余裕ができた」と感じやすくなります。



では、どうしたら先延ばしをやめられるのか。効果が高いのは、外部の力を借りること。

周りの人に宣言して、やらざるを得ない状況を作ったり、締め切りを共有して自分にプレッシャーをかけましょう。外堀を埋めて、脳のサボり癖を封じ込めるのです。私の場合は「神智学をレクチャーする」と友人に宣言しました。



また、先延ばしが起きにくい時間帯、つまり朝一番に手をつけるのも効果的。頭がクリアで意志力も強いのが、睡眠をとった後の朝。この時間帯を効果的に使いましょう。



寝るときに、未完了のタスクがチラつくときは、頭の中にあることを紙に書き出しましょう。やること、気になること、不安など何でも、頭の外に出してしまうのです。書くことで「脳が覚えておかなくていい」と判断するので、ザワついた思考が鎮まり、睡眠に集中できます。



眠ること自体を先延ばしにしている場合は、さっさとベッドに入りましょう。「寝なきゃ」と「やらなきゃ」の板挟みは、忙しい現代人に多い、睡眠を乱す“現代病”みたいなもの。脳が「休め」と「動け」を同時に指令しているので、疲れるだけ。生産性も低下します。



だからこそ、寝るのが先!「睡眠も仕事」だと思ってください。

まず睡眠をとり、早起きしてリフレッシュした脳でタスクをこなすと集中力が高まります。出勤時間というデッドラインが決まっているので、驚くべき力を発揮できるのです。



先延ばしグセがあるあなたの、参考となりますように!

 
 
 

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