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208. “寝ても疲れが取れない”本当の原因

  • 執筆者の写真: 三橋美穂
    三橋美穂
  • 3月1日
  • 読了時間: 3分

(2026/03/01)



「6時間は寝ているのに疲れが取れない」

「長く寝てもすっきりしない」


こうした悩みを持つ人の多くは、「睡眠の質が悪いのでは」と考えます。しかし実際には、まず見直すべきは“質”よりも“量”であるケースが少なくありません。

実は「寝ても疲れが取れない人」の多くは、単純に睡眠時間が足りていないのです。



6時間睡眠は一般的に「短い睡眠」に分類されます。

成人の適正睡眠時間には個人差がありますが、多くの人にとって7~8時間前後が必要とされています。6時間睡眠を続けると脳と体の回復が追いつかず、疲労は少しずつ蓄積していきます。



問題は、人は睡眠不足に慣れてしまうことです。

慢性的な睡眠不足の状態が続くと、それが「普通」になり、自分が足りていないことに気づかなくなります。日中のだるさや集中力の低下を、年齢や体力の問題だと思い込んでいる人も少なくありません。



睡眠不足は借金のようなものです。毎日1~2時間の不足でも確実に積み重なります。

平日の短い睡眠を休日の寝だめで補おうとしても完全には回復せず、起床時刻が遅れることで体内時計がずれ、さらに眠りの質を下げる悪循環を招きます。この状態は「睡眠負債」と呼ばれ、慢性的な疲労感や朝のだるさの大きな原因になります。



さらに重要なのは、睡眠時間が不足している人ほど、同時に睡眠の質も低下しやすいという点です。

現代の生活では、寝る直前までスマートフォンを見る、仕事や情報に触れ続ける、夜遅くに食事をするなど、脳と体が緊張した状態のまま布団に入る人が多くいます。

この状態では自律神経が休息モードに切り替わらず、眠りが浅くなります。



つまり「寝ても疲れが取れない」状態の多くは、睡眠時間が足りない上に、睡眠の質も低いという二重の問題なのです。



睡眠は量だけでも、質だけでも決まりません。

十分な睡眠時間が確保され、その上で深い眠りが得られてはじめて脳と体は回復します。



では、疲れが取れる睡眠を得るには、どうすればよいのでしょうか。まずは睡眠時間を確保することです。目安は日中に強い眠気がなく、休日に極端な寝だめをしなくても過ごせる状態です。その上で、毎日同じ時刻に起きて朝の光を浴び、就寝前は強い光や刺激を避けるなど、体が自然に眠れる環境を整えます。



また、見落とされがちなのが、睡眠環境の問題です。

とくに寝具が体に合っていない場合、睡眠の質は大きく低下します。



硬すぎる、あるいは柔らかすぎるマットレスは体に余計な力が入り、寝ている間も筋肉が緊張した状態になります。枕の高さが合わないと首や肩に負担がかかり、血流が妨げられたり、無意識に寝返りが増えて眠りが浅くなったりします。本人は眠っているつもりでも、体が十分に休めていない状態です。

つまり「寝ても疲れが取れない」状態は、生活習慣だけでなく、睡眠環境の問題によっても起こるのです。



さらに春は寒暖差が大きく、気温の変化に対応するため自律神経を酷使します。自律神経は睡眠の質を左右する重要な働きを担っていますが、負荷大きいと機能が低下し、眠りが浅くなったり日中のだるさを感じやすくなります。脱ぎ着しやすい服装で、寒暖差に対応しましょう。



疲れが取れないのは体力や年齢の問題とは限りません。

睡眠の「量」と「質」の両方を見直すことが、慢性的な疲労から抜け出す最も確実な方法といえるでしょう。



 
 
 

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